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『秒速』の「さくらや」に胸熱の声 実写版で蘇った当時の新宿「私もあそこにいた」

公開からネット上を大いに賑わせている実写映画『秒速5センチメートル』の話題のなかに、「さくらや」への言及が見られます。「さくら」ではなく「さくらや」、かつて実在した家電屋さんのお話です。

2010年閉店「さくらや」よみがえる

実写映画『秒速5センチメートル』より。高畑充希演じる大人になった明里の職場は、新宿駅東口の紀伊國屋書店 (C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会
実写映画『秒速5センチメートル』より。高畑充希演じる大人になった明里の職場は、新宿駅東口の紀伊國屋書店 (C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会

 2025年10月10日に公開初日を迎えた実写映画『秒速5センチメートル』は、その週末と祝日の4日間で興収5億円を超え(興行通信社による)、またメディアやネット上などでも大いに話題となっており、まずは順調な滑り出しを見せたといえるでしょう。

 本作は2007年に劇場公開された、新海誠監督による63分の同題アニメーション作品を原作とする長編作品で、松村北斗さん演じる主人公「遠野貴樹」の幼少期に始まる、「篠原明里」への恋心の行方を描く物語です。

 原作は幼少期の「桜花抄」、高校生時代を別の人物の視点から描く「コスモナウト」、そして社会人時代の「秒速5センチメートル」という3話構成で、実写版はこれを再構成、2008年から2009年を生きる社会人の貴樹を主軸に物語が綴られます。

 その社会人パートのおもな舞台となるのは新宿で、当時の街並みの風景も再現されており話題となっていました。そうしたなか、一部で注目を集めていたのが「さくらや」でしょう。実在する新宿駅東口の紀伊国屋書店から駅方向を収めたカットのなかに、2008年当時存在した「さくらや」の看板が見えていました。

 劇中ではほんの少しの登場でしたが、相当、観る者の印象に残ったようで、SNS上などでは「さくらやがエモすぎる」「さくらやが個人的には胸熱でした」「当時、あそこに私もいたよ」といったように、これに言及する投稿が見受けられます。

「さくらや」は、首都圏を中心に展開していたカメラ家電量販店で、新宿駅東口の店舗はその旗艦店ともいえるものでした。2010年2月に「さくらや」すべての店舗が閉店し、新宿東口駅前店は同2月25日に閉店したのち、ビックカメラに看板をかけかえています。同年6月、ベスト電器の子会社となっていた株式会社さくらやは解散しました。

 新宿駅東口の「さくらや」は、いまはもう失われ二度と見られない風景です。当時を知る人にとっては、あの頃のあの場所に、貴樹と明里が確かにいたのだと思わせるような、実に印象的な「さくらや」だったといえるでしょう。それが物語のテーマとも相まって、より観る者の心になにかを残すのかもしれませんね。

(マグミクス編集部)

【画像3枚】おお「さくらや」まだあるぞ! こちら2009年当時の新宿駅周辺の光景です

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