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『ばけばけ』16話で「腕が太い」と言われてしまったトキ ラフカディオ・ハーンと小泉セツの実話見ると「伏線かも」

NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第4週では、主人公のトキが借金取りに「腕が太い」と言われてしまいました。

織子として11歳から働いた小泉セツさん

『ばけばけ』主人公のトキを演じる高石あかりさん。画像は「高石あかりファースト写真集 幻灯」(東京ニュース通信社刊)発売時の写真
『ばけばけ』主人公のトキを演じる高石あかりさん。画像は「高石あかりファースト写真集 幻灯」(東京ニュース通信社刊)発売時の写真

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。

 第4週16話では生活が困窮するなか、松野家にたびたび来る借金取りの「森山善太郎(演:岩谷健司)」が、再び主人公「松野トキ(演:高石あかり)」を遊郭で働かせると言い出しました。その際、森山はトキに「次来たときは、織子で鍛えたその太い腕引っ張って、遊郭に連れていくけんのぉ!」と叫んでいます。この失礼な発言に対し、トキは怒りをあらわにしました。

 ここでトキの腕が太い、という発言が出たのは、今後の伏線かもしれません。

 トキのモデルである小泉セツさんは、養子として育った稲垣家が多額の借金を抱えてしまい、11歳のときから実父の小泉湊さんの機織りの会社で働き続けていました。そのため、手足がかなりたくましくなっていたといいます。

 そのセツさんは1891年2月頃、のちに夫となるラフカディオ・ハーンさん(当時、尋常中学校の英語教師をしていた)と、住み込みの女中として出会いました。ハーンさんは旧士族の娘が女中としてやってくると聞いて、華奢な女性が来ると思っていたようで、セツさんの手足が太いのを見ると、「士族の娘ではない」「百姓の娘だ」と怒りをあらわにしたそうです。

 しかし、ハーンさんはそのセツさんと、1891年の夏に結婚しました(正式に婚姻関係となったのは1896年)。ハーンさんとセツさんの長男、小泉一雄さんの書籍『父小泉八雲』には

「父は初めの頃、母の手を見て、その荒れているのを傷ましがり、気恥しがるその皸(あかぎれ)のされた手を父は自分の白い柔い掌でさすりつつ『あなたは貞実なひとです。この手その証拠(しるし)です』と云って労った事を母は屡々(しばしば)語っている」

「後年、父もまた私へ、これに言及した事がある。ママの手足の太いのは少女時代から盛んに機を織った為だ、即ち親孝行だからだと」

 といった記述があります。一緒に暮らすなかで、ハーンさんは苦労人ゆえに太くなったセツさんの手足も、いとおしく思うようになったのでしょう。

『ばけばけ』でも「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が、トキの腕が太いことに怒る場面があるのでしょうか。今後に注目です。

※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」

参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(著:長谷川洋二/潮出版社)、『セツと八雲』(著:小泉凡/朝日新聞出版)、『父小泉八雲』(著:小泉一雄/小山書店)

※タイトルを修正しました(2025年10月20日12時57分)

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ! そんな手足たくましかったの? コチラが実際の「小泉セツ」さんの写真です

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