娘「お腹に赤ちゃんいるね!」 妊娠検査薬より早い「胎内記憶」のチカラに驚き!
お母さんのお腹にいた頃のことや、さらにその前の「お空」にいた頃の記憶を語る子供がいるといいます。「胎内記憶」を持つ娘を描いたコミックエッセイ『おかあさん、お空のセカイのはなしをしてあげる!胎内記憶ガールの日常』が話題になっています。
「生まれる前はどこにいたの?」の問いに目を輝かせて答える娘
「胎内記憶」とは、お母さんから生まれる以前の記憶のことです。2~3歳ぐらいの子供にはそのことを覚えていて、語る子供がいると言われています。ただのスピリチュアル系と捉える方もいます。ですが、それぞれの子供の話を聞いていると、お空からお母さんを選んで滑り台で降りてくるなど話に大体の共通点があったり、子供が知っているはずがないようなことまでなぜか話したりする、という不思議な現象が起こっているのも事実です。
漫画家の竹内文香さんは、自身の長女が話す胎内記憶や不思議な話をマンガにしたものを、はじめはInstagramで友達限定公開でアップしていました。友人の勧めがきっかけで公開したところ、またたく間に多くの共感を呼びました。いまや、フォロワーが7.4万人超えに!
さらに、2020年7月17日(金)には『おかあさん、お空のセカイのはなしをしてあげる!胎内記憶ガールの日常』(飛鳥新社)として書籍が発売され、大きな話題になっています。
マンガのなかで作者の娘の「ひぃちゃん」は、母の妊娠を妊娠検査薬よりも早く言い当てたり、お腹の赤ちゃんにお産の時の出てくる方法の指導を的確に行ったりします。また、お母さんのお腹にくる前には「雲の上でお父さんお母さんを、妹と一緒に決めた」など、お腹のなかにくる前の世界の様子もしっかりと話すそうです。
驚くべきは、一度は妊娠がうまくいかなかったことや、エコーの写真を撮られた時に「恥ずかしかったからぎゅーっと体を縮めて見られないようにしていた」など、知らなければ話すはずはないことまで言い当ててしまいます。
このような内容については、胎内記憶を長年研究する医師の池川明先生も発表をしていて、実はお腹のなかの頃の記憶や、お腹に入る前の雲の上の世界でどうやってお母さんを選ぶのかなどを覚えている子供が少なくないそうです。その内容は、池川明先生が出演するドキュメンタリー映画『かみさまとのやくそく ~胎内記憶を語る子どもたち~』でも見ることができます。
胎内記憶から学べることはたくさんあり、その世界を深く知ることで、自分の人生の役割にも触れることができます。「それぞれの人に役割があって生まれてくる」ことを知っていたら、子供が学校の成績や大人からの評価というものさしでだけで自分の価値を決めずに、自由に自分のすべきことや才能を探そうとすることができるのかもしれません。また、自分のことが肯定できないなどの悩みが解決することもありえます。
また、子供を早くに亡くされた方、不妊治療がなかなかうまくいかない方にも、気持ちの上で助けになるヒントが見つかるかもしれません。育児に疲れてしまっている人、親や子供との向き合い方に悩んでいる人、これから子供を授かりたい人には特におすすめしたい作品です。
(川崎晴代)