「イライラする」VS「かわいそう」と賛否爆発!『ばけばけ』三之丞(板垣李光人)の“斜め上発言”に反響
2025年11月6日放送のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』第29回で、板垣李光人さん演じる雨清水三之丞の就職活動が話題を呼んでいます。「社長にしてください」という申し出に、視聴者の反応は真っ二つ。「世間知らず」という批判と「環境の犠牲者」という擁護が激しく対立しています。
「批判」vs「擁護」

2025年11月6日放送のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』第29回で、板垣李光人さん演じる雨清水三之丞の就職活動シーンが反響を呼んでいます。三之丞の言動に対して賛否両論が巻き起こっているようです。
この回では、司之介が働く牛乳屋に、三之丞が仕事を求めて訪れる場面が描かれました。社長から何ができるか尋ねられた三之丞は「人を使うことができる」と答え、以前織物工場で社長をしていた経歴を説明します。さらに「社長の格を備えている」として、自分を社長として雇ってほしいと申し出ました。当然ながら社長は激怒し、三之丞は追い出されてしまいます。
この場面に対し、多くの視聴者から厳しい批判の声があがりました。雨清水家の機織り工場で社長代理を務めていたことに対して「座ってただけやん」という指摘や、市井の経営者たちが苦労して築いた地位を「格だけで搾取しようとしている」と分析する意見が目立ちます。
同じ没落士族でも、雇い主に叱られながら働く司之介との対比から、「世間知らずもほどがある」という声も相次ぎました。「勘右衛門と変わらん」と、格にこだわる姿勢を批判する意見もあります。
一方で、三之丞を擁護する意見も少なくありません。「真面目に言ってる」という指摘や、特殊な環境で育ったため「選択肢があることも知らない」のだという同情的な見方です。プライドが高いのではなく単純に他の働き方を知らないだけだとする分析もあり、物乞いになっても頭を下げない母タエとの共通性から「親子なんだなぁ」と切なさを感じる声も見られます。
さらに議論を呼んでいるのが「自業自得」かどうかという論点です。三之丞やタエの現状を「自己責任」とする意見に対し、タエは武家の奥方としての能力を磨いてきただけで、三之丞も下働きから始めても「仕事ができなきゃどうせクビ」という反論も出ています。当たり前のことが当たり前でなくなる状況は「誰にでも訪れる」として、環境の犠牲者だと主張する視聴者もいます。
没落士族の悲劇を描く『ばけばけ』は、視聴者それぞれの価値観を揺さぶる人物造形で、朝から熱い議論を巻き起こしているようです。
(マグミクス編集部)