スーパー戦隊終了報道で話題の『ゴジュウジャー』 そもそも「50周年」に賛否両論のワケ
「戦隊シリーズ終了」が報道され波紋が広がるなか、放送中の『ゴジュウジャー』が「50周年記念作品」であること自体に再び注目が集まっています。第1作からだと、どう数えても49作品目になるからです。いったいどういうことなのでしょうか。
「49作目」なのに「50周年」?その謎を解く

放送開始から50周年を迎えたスーパー戦隊シリーズが、現在放送中の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』で終了するという報道が広がり、ファンの間に大きな波紋を呼んでいます。後継として「特撮の刑事もの」などが検討されているとも伝えられていますが、東映からの公式発表はまだなく、最終作と見られる『ゴジュウジャー』の放送が続いています。
ところでこの『ゴジュウジャー』は「スーパー戦隊50周年」を記念した作品として発表されましたが、シリーズの正式な作品数でいえば第49作目です。これについてはファンの間で議論もありました。
スーパー戦隊シリーズは、近年は1年に1作品のペースで放送されていますが、初期はそうではありませんでした。第1作『ゴレンジャー』は全84話で2年間放送され、第2作『ジャッカー電撃隊』は全35話と、1年に満たない期間でした。さらに、第3作『バトルフィーバーJ』までには1年以上の空白期間があり、1978年には戦隊シリーズが放送されない時期もありました。
このような放送スケジュールの事情から、シリーズの周年と作品数が一致しなくなったのです。
『ルパン VS パト』で埋めた、「1作品分」の溝

では、なぜ『ゴジュウジャー』は「50番目」と言われているのでしょうか?
謎を解くカギは、シリーズ第42作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』です。この作品に登場した「快盗戦隊ルパンレンジャー」と「警察戦隊パトレンジャー」を別々の戦隊としてカウントすることで、『ゴジュウジャー』が50番目の戦隊になったというわけです。
しかし、このカウント方法は『ゴジュウジャー』発表時に適用されたもので、以前は異なっていました。例えば、シリーズ第45作『機界戦隊ゼンカイジャー』で登場する「センタイギア」では、ルパンレンジャーもパトレンジャーもともに「42」と同じ番号が振られていたのです。
戦隊の「数え方」 ファンの間でも「混乱」と「議論」が
実は、スーパー戦隊シリーズのカウント方法が変更されるのは今回が初めてではありません。
当初、第1作『ゴレンジャー』や第2作『ジャッカー』は明確にシリーズとして制作されたわけではなく、第3作『バトルフィーバー』までには空白期間がありました。
さらに複雑なのは、『ゴレンジャー』と『ジャッカー』は石ノ森章太郎先生の原作による作品でしたが、『バトルフィーバー』以降は「八手三郎」という東映プロデューサーらの共同ペンネームによる原作となったことです。
こうした背景から、シリーズ第12作『超獣戦隊ライブマン』では「スーパー戦隊10th」というロゴマークが使用され、一時期は『バトルフィーバー』を第1作とするカウントが公式となっていました。しかし、シリーズ第19作『超力戦隊オーレンジャー』で「戦隊シリーズ20周年記念」と銘打たれて以降は、『ゴレンジャー』が正式に第1作として扱われるようになりました。
このように、時代によって「数え方」がコロコロ変わってきたことから、「50周年」も長年のファンにとっては「またか」と思える出来事でした。ただ、公式がそう決めたなら、それが新たな「スタンダード」となるのでしょう。
シリーズ終了の報道で注目を集める『ゴジュウジャー』ですが、その前から「50番目の戦隊」という位置づけをめぐって、ファンの間では熱い議論が交わされていたのです。
(マグミクス編集部)





