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大塚康生氏が描いた『カリオストロの城』のクルマたち。原点はメカに魅了された少年時代

アニメ界の巨匠、大塚康生さんは、アニメーター・作画監督として多くの名作アニメを手がけてきました。2020年7月31日(金)には、『大塚康生画集「ルパン三世」と車と機関車と』が発売されています。アニメ『ルパン三世』のイラストや少年時代に描かれたスケッチから、その仕事の原点を紐解きます。

初めての大人志向アニメ『ルパン三世』で実車を描く

大塚康生氏が手掛けた、グンゼ産業(現・GSIクレオス)のモデルキット「『ルパン三世 カリオストロの城』1/24 SCALE CAR」パッケージ画。画集『大塚康生画集「ルパン三世」と車と機関車と』(玄光社)より
大塚康生氏が手掛けた、グンゼ産業(現・GSIクレオス)のモデルキット「『ルパン三世 カリオストロの城』1/24 SCALE CAR」パッケージ画。画集『大塚康生画集「ルパン三世」と車と機関車と』(玄光社)より

 日本初のカラー長編アニメ映画とされる『白蛇伝』をはじめ、『ルパン三世』『未来少年コナン』など、アニメーター・作画監督として多くの名作アニメを手がけてきた大塚康生さんが、2020年7月11日に89歳の誕生日を迎えました。7月31日(金)には、自身の仕事の集大成となる画集『大塚康生画集「ルパン三世」と車と機関車と』が全国発売されています。

 大塚さんは、テレビシリーズ『ルパン三世』PART1(1971~72年放映)で、ルパンの愛車としてメルセデス・ベンツSSK、フィアット500などの名車を登場させ、視聴者を驚かせました。

『ルパン三世』は、日本で初めての「大人志向のアニメ」として企画された作品。実在する自動車を作品中に詳細に描くことなど、アニメ界、マンガ界の常識としては考えられなかった時代のことです。珍しい外国製の自動車の登場と、リアルなメカニック描写は視聴者に大きな衝撃を与えました。

 発売された『大塚康生画集』では、テレビシリーズ『ルパン三世』PART1で演出を手がけた、おおすみ正秋氏が「アニメーション・リアリズム」にこだわった制作の裏話を公開。また、劇場アニメ『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年公開)で大塚康生さんが描いたフィアット500、シトロエン2CV、ゼニガタ・ブルーバードなどの設定画など、『ルパン三世』ファンにとって貴重な資料が収録されていますが、同時に大塚さんの仕事の「原点」も見ることができます。

【画像】ジープに戦車、ミニ四駆も…大塚康生氏の描いた乗り物たち(10枚)

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