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【漫画】虐待され、置き去りにされた子供 部屋の幽霊と過ごす日々…衰弱し「助けて」

あるアパートの一室は「事故物件」で、元住人の幽霊・すみが居着いていました。そこに幼女・りのと母親が引っ越して来ました。しかし母親の交際相手は、りのに暴行を加えていたのです……。幽霊と幼女が心を通わせる物語が反響を呼んでいます。

置き去りにされた幼女が幽霊と心を通わせる

暴行され、置き去りにされた幼女・りのが幽霊と出会う(爽さん提供)
暴行され、置き去りにされた幼女・りのが幽霊と出会う(爽さん提供)

 あるアパートの一室は「事故物件」として売り出されており、元住人の幽霊・すみが居着いていました。そこに幼女・りのと母親が引っ越して来ました。「子供がうるさかったら追い出そう」と思っていた幽霊ですが、子供よりもうるさかったのは母親の交際相手。彼はりのに暴行を加えていたのです……。
 
 創作マンガを精力的に発表している爽さん(@sou_3634)による『幽霊と幼女の話』がTwitterで公開されました。壮絶な虐待を受けながらも明るく振る舞い、懸命に生きようとする幼女・りのと、りのを生前の自分と重ねる幽霊・すみが心を通わせていく物語に、読者からは「いい話」「ボロ泣き」などの声があがりました。
 
 作品について、作者の爽さんにお話を聞きました。

ーー爽さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 子供の頃から絵を描くのが好きで、当時の夢は漫画家でした。大人になるにつれて薄れていった夢でしたが、2年くらい前に「また描きたい」と思い描き始めました。

ーー『幽霊と幼女の話』はどのようにして生まれましたか?

 よくテレビで報道されている虐待のニュースがきっかけで、このストーリーを思いつきました。

りのは衰弱し、助けを求める…(爽さん提供)
りのは衰弱し、助けを求める…(爽さん提供)

ーー虐待を受けながらも明るく振る舞うりのちゃんと、りのちゃんに情が移っていく幽霊のふれあいは胸に迫るものがありますが、ふたりのキャラクターはどのようにして考えられましたか?

 幽霊・すみは最初からイメージは固まっていました。悲惨な人生を送り自ら命を絶った女性。逆に幼女・りのは虐待を受けながらも一生懸命に生きようとする女の子にしました。「お前なんかいらない」と言われ続けたすみにとって、りのはただひとり自分を必要としてくれた存在。りのにとって、すみは誰も助けてくれなかった世界でただひとり自分を助けてくれた存在。そんな考えから生まれたのが幽霊・すみと幼女・りのです。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 たくさんのご感想をいただきましたが、「ふたりが救われてよかった」というのが個人的に一番印象に残っています。一見救われたのはりのだけのように見えますが、ラストを読めば救われたのはふたりだったと、読んで下さった方々に気付いてもらえたのがうれしかったです。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 今後も思いつく限り、描ける限り、投稿しようと考えています。描いていく作品にもよりますが、読んで下さった方が、元気になったり、ほっこりしたり、勇気が出たり……誰かの心に少しでも響くようなマンガを描いていきたいと思っています。

(マグミクス編集部)

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