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4DXにぴったりな映画『パトレイバー』レビュー 先進性に時代が追いついた?

『機動警察パトレイバー the Movie』4DX版が、全国の映画館で上映中です。台風シーンでは、ミストが降り、風も吹き付ける上に、「イングラム」の動きに連動してシートが揺れ動くので、臨場感たっぷりです。時代とともにバージョンアップする『パトレイバー』の魅力を探ります。

王道的な面白さを追求した劇場版第1作

『機動警察パトレイバー the Movie』4DX (C)HEADGEAR
『機動警察パトレイバー the Movie』4DX (C)HEADGEAR

 作業用ロボットが普及した近未来を舞台にしたSFアニメ『機動警察パトレイバー the Movie』(1989年)が、4DX にバージョンアップしてスクリーンに帰ってきました。サウンドリニューアル版としての上映です。2020年7月17日(金)より全国公開が始まり、初日3日間で入場者一万人を超えるなど、好評ぶりで話題となっています。

 根強い人気を誇る『機動警察パトレイバー』は、年代によって実にさまざまな作品が存在します。『究極超人あ~る』でマニアックな人気を博した漫画家・ゆうきまさみ氏がアニメ化に先駆ける形で、1988年から「週刊少年サンデー」にてマンガ版を連載。押井守監督によって、同年にオリジナルビデオアニメ化。さらに劇場アニメ、TVアニメへと展開されました。実写版『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』(2015年)が、劇場公開されたこともまだ記憶に新しいところです。

 媒体ごとに異なる『パトレイバー』が存在するわけですが、今回の4DX化された劇場版第1作は、警視庁特車二課第2小隊に所属する泉野明(CV:富永みーな)、篠原遊馬(CV:古川登志夫)が活躍する、非常に王道的なSFロボットものとなっています。

「イングラム」に同乗している気分

 東京湾を埋め立てる「バビロン計画」が進み、作業用に開発された「レイバー」と呼ばれる大型ロボットが工事現場には大量導入されています。ところが、レイバーたちが暴走する事故が多発。レイバー犯罪に対処する警視庁特車二課の篠原は、レイバーに搭載されているソフトに問題があると睨みます。しかし、そのソフトを開発した天才エンジニアの帆場暎一は、すでに自殺を遂げていました。帆場から真相を聞き出すことができず、捜査は難航します。

 クライマックスの舞台となるのは、東京湾上に浮かぶ「方舟」と呼ばれる人工島です。帆場が自殺を遂げた、一連の事件の鍵が隠された場所です。折しも、大型台風が東京湾に接近。暴風雨が吹き荒れるなか、篠原や野明たち特車二課の面々はレイバーたちの反乱に立ち向かうことになります。

 4DXのシートにかなりの量のミストが降り注ぎ、風も吹くので、臨場感たっぷりです。しかも、シートが上下左右に揺れ動くので、野明が操縦する警察用レイバー「イングラム」に同乗している気分が味わえます。「4DX用に企画された作品だったのか?」と思ってしまうほど、マッチしています。通常の映画料金より割高ですが、満足度はかなり高めです。

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