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【漫画】育児疲れと夫への不満が爆発、出てしまった言葉…産後クライシスを乗り越えて

2歳の息子さんを育てていることりさんは、自身が産後クライシスに陥った経験をマンガに描きました。出産後、生活が一変したことりさんは、今までと変わらない生活をしている夫に怒りの言葉をぶつけてしまい……。

もう疲れた…プツンと切れて「もう吐き出さないと」

疲れがピークに達し、夫にいら立ちをぶつける(ことりさん提供)
疲れがピークに達し、夫にいら立ちをぶつける(ことりさん提供)

「産後クライシス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。出産後、夫婦仲が急激に悪化することを言い、たびたび問題となっています。夫の育児や家事への関わり方に妻が不満を持つことが原因と言われています。

 2歳の息子さんを育てていることりさん(@mamakyoja)は、自身が産後クライシスに陥った経験をマンガに描き、『産後クライシス 夫を傷つけた後、私が誓ったこと』としてTwitterに公開しました。出産後、1日中育児に追われて生活が一変したことりさんは、今までとあまり変わらない生活をしている夫にイライラが募ります。疲れがピークに達したある日、ことりさんは夫に怒りの言葉をぶつけてしまい……。

 読者からは「分かる」「私もそんな感じ」「よく頑張ったね」「素晴らしいマンガ」など、共感と労いの声が多くあがり、大きな反響がありました。

 作者のことりさんに、お話を聞きました。

ーーことりさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 小学校5年生の頃、クラスメイトが学級新聞にマンガを描いていたのがきっかけでした。わぁ~面白い! 私も描いてみたーい! なんて、ノートにコマを割ったのが始まりです。

ーー『産後クライシス 夫を傷つけた後、私が誓ったこと』のエピソードをどのような思いでマンガに描いて公開されましたか?

 一番は、自分の気持ちと向き合う意味を込めて描きました。現在、「コルクラボマンガ専科」というところで勉強しているのですが、そのなかの表現実習で「自分の一番表現したい想いを出す」というものがありました。講義で得たものを全て出し切ったのがこの作品です。

 公開する前は、フォロワーさんもドン引きの内容だろうな……とためらう気持ちもありました。でも、実際に公開してみると「分かるよ」とか「つらかったね」と声をかけてもらえて、あの日々を分かってくれる人がいた……と、ただ苦しいだけの記憶から解放してもらえた気がします。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「(こうなりそう)だから子ども欲しくない」という声をいただいたとき、「確かに! こんなの見たらそう思っちゃうよなぁ……!」と(焦)。

 マンガ冒頭の「そっちが欲しいから産んでやった」というセリフは、言ってしまった私自身、とても許せなくて後悔しています。おそらく一生忘れられない言葉になるとも思っています。

 この記憶を自分のものだけにしておけば、ただただつらいもので終わってしまうかもしれません。でも、こうしてマンガとして誰かの元へ届けられれば、予備知識なり解決の糸口にしてもらえるかもしれない……という淡い期待も込めて描きました。

 負の要素詰め合わせ! なマンガになってしまって、イヤだな~という方もいらしたかと思います。だけど、実際はこんなしんどいことばっかりじゃない! むしろ幸せな時間のほうがずっと多いよ! ということを日々のマンガで伝えていきたいです。今度は、子どもとの幸せな時間を描いたものが届くといいな、と夢見て。

『泣かれるのがこわかった新生児期とその後の話』(ことりさん提供)
『泣かれるのがこわかった新生児期とその後の話』(ことりさん提供)

ーーTwitterでは育児に関するマンガを多く投稿なさっています。これまでに投稿されたマンガで、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあれば教えて下さい。

 特に思い入れのある作品は『泣かれるのがこわかった新生児期とその後の話』です。当時の自分に聞かせてやりたい話になりました!

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 現在は育児マンガが中心になっていますが、少しずつ創作マンガも作っていきたいなと考えています。誰かの心にそっと寄り添えるような作品づくり、活動をしていくのが目標です!

(マグミクス編集部)

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