マグミクス | manga * anime * game

FC『ドルアーガの塔』あまりの難易度に唖然…“情報の有無”が全てだったゲーム

情報がないとどうにもならない!

『ドルアーガの塔』の前日譚『カイの冒険』(写真提供:たまじぃ☆ミssdc68k)
『ドルアーガの塔』の前日譚『カイの冒険』(写真提供:たまじぃ☆ミssdc68k)

 しかし4階、5階と進むにつれ、徐々にただモンスターを倒すだけではどうにもならなくなっていきました。そのうちゲームオーバーになってしまい、よくわからないゲームと認識して他のゲームを始めたような気がします。

『ドルアーガの塔』の難度は、はっきり言って事前に攻略法を知らなければどうにもならないレベルの代物でした。宝箱の出し方もそうですが、取ってはならないアイテムもなかには含まれていたからです。ラスボスであるドルアーガを出現させるアイテムや倒すためのアイテムも厳密に設定されており、アイテムが不足していればZAPでステージを戻されたり、ドルアーガに触れた瞬間にやられたりしてしまうなど、どうにもならない仕様が多すぎたのです。

 とはいえ、『ドルアーガの塔』は前年に発売されたアーケード版が存在しておりました。筆者も伝え聞いたことしかありませんが、当時アーケードゲームの攻略情報はゲームセンター内の人脈を頼るほかなく、100円玉や50円玉をつぎ込んだ、ゲーマーたちの必死の攻略が行われていたそうです。なかにはあまりにも宝箱が出ないので「いい加減に出ろよ!」と筐体をバンバン叩いていたらいきなり出てきたこともあるそうです。おそらく「スタートボタンを押す」と出てくる31階の宝箱なのでしょう。

「攻略本がないと無理」だと最初から分かっていたであろうファミコン版『ドルアーガの塔』では、すぐに攻略本が発売され、誰でもクリアできるようになりました。小学生の頃はそれでも難しいと感じていましたが、後にプレイした際は裏ステージまで含めてさくさくと終わってしまい、少し拍子抜けしたのを覚えています。

 情報があれば簡単で、情報がなければどうにもならない。まだ黎明期の家庭用ゲームの世界において、攻略情報の重要性を教えてくれたのが『ドルアーガの塔』なのだと、35年後の今、しみじみと思い返しています。

(早川清一朗)

1 2 3