トラウマものの“鬱展開”なアニメ3選 「むごい…」でも目が離せない
トラウマ必至な鬱アニメを3作品ご紹介します。畳みかけるようなシリアスの連続に「むごい……」「よくこんなの思いついたな……」と息をのみつつも、怖いもの見たさで結局最後まで観てしまった…なんて経験、一度はあるのではないでしょうか?
人体改造に供物…体が壊れていく恐怖と戦う少女たちの物語
年に何作品か放送され、ゾッとするような鬱展開で話題となる「鬱アニメ」。畳みかけるようなシリアスの連続に「むごい……」「よくこんなの思いついたな……」と息をのみつつも、怖いもの見たさで結局最後まで観てしまった……なんて経験、一度はあるのではないでしょうか? 現実では起こり得ない展開もアニメなら自由に描けるため、ときにはトラウマ級の作品も。そんなトラウマ必至の鬱アニメを3作品ご紹介します。
●『極黒のブリュンヒルデ』
ひとつめは、人体改造により薬なしでは生きられない体にされた少女たちの物語『極黒のブリュンヒルデ』。原作となっているのは、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載されていたマンガ作品『極黒のブリュンヒルデ』(著:岡本倫)。アニメは2014年4月~6月に放送されました。
本作品の主人公は、幼い頃に幼なじみを死なせてしまったことが忘れられない高校生・村上良太(むらかみ・りょうた/CV:逢坂良太)。ある日良太のクラスに、その幼なじみにそっくりの女の子・黒羽寧子(くろは・ねこ/CV:種田梨沙)という転入生がやってきます。しかし寧子に良太の記憶はなく、いったんは他人の空似かと思われましたが、この寧子には大きな秘密が。それは、非人道的な人体実験の結果作られた「魔法使い」と呼ばれる超能力者のひとりであること。寧子は研究所から逃げてきた逃走者として命を狙われていて――。
魔法使いの首の後ろには「ハーネスト」と呼ばれる装置が埋め込まれていて、これにより能力の使用回数や命を管理されています。また、「鎮死剤」と呼ばれている延命薬を飲まなければ体がドロドロに溶けて死んでしまいます。魔法使いたちの多くは、望んで魔法使いになったわけではない、ただ普通の生活が送りたいだけの存在です。そんな少女たちが次々と殺され、ドロドロに溶けて死んでいく展開に、放送当時「これはトラウマになる」「悲惨すぎる……」と話題になりました。
●『結城友奈は勇者である』
ふたつめは、戦いで力を使うたびに体が欠損していく『結城友奈は勇者である』。Studio五組が手掛けたテレビアニメが原作で、第1期『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』が2014年10月~12月に、第2期『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-』が2017年10月~2018年1月に放送されました。また、第3期『結城友奈は勇者である 大満開の章』の制作も決定しています。
舞台となっているのは、神世紀300年の四国。市立讃州中学校の「勇者部」として活動している2年生・結城友奈(ゆうき・ゆうな/CV:照井春佳)は、ある日突然、親友である東郷美森(とうごう・みもり/CV:三森すずこ)、勇者部の部長を務める犬吠埼風(いぬぼうざき・ふう/CV:内山夕実)、その妹の犬吠埼樹(いぬぼうざき・いつき/CV:黒沢ともよ)とともに神樹が作る結界「樹海」へと飛ばされます。そして風から、神樹を狙う敵「バーテックス」と戦う「勇者」に選ばれたことを知らされて――。
勇者にはそれぞれ、必殺技のような「満開」という力が与えられています。より強大な攻撃でバーテックスを破壊するいざという時の切り札ですが、実はこれには秘密が。力を使用後、その対価として「散華」と呼ばれるシステムが発動し、体の機能の一部を神樹の供物として持っていかれるのです。このシステムは最初勇者たちに伏せられており、知ったのはすでに一度散華したあと。世界を守るために必死で戦った少女たちに、さらに代償を払わせるシステム……心がえぐられます。