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神谷浩史が活躍するアニメ3選 ミステリアスなガンダムマイスターから童貞ニートまで

『進撃の巨人』や『ONE PIECE』をはじめ、人気作品から引っ張りだこの人気声優・神谷浩史さん。かっこいい役からコミカルな役までしっかりとこなす高い演技力が魅力で、その真摯な仕事ぶりはドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも紹介されました。そんな神谷浩史さんの活躍するアニメを3作品ご紹介します。

シリアスかと思えば絶望したり、ツッコミを入れたり…七変化の神谷さん

 多数の有名アニメに出演し、その真摯な仕事ぶりや演技力が高く評価されている人気声優・神谷浩史さん。ドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』でその陰の努力を知った方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、神谷浩史さんが活躍するアニメを3作品ご紹介します。SNSでも「神谷さんの演技は本当に神」「作品のなかに引きずり込まれる」と評判です。

●『機動戦士ガンダム00』ティエリア・アーデ役

『機動戦士ガンダム00』画像はセカンドシーズンDVD Vol.4(バンダイビジュアル)
『機動戦士ガンダム00』画像はセカンドシーズンDVD Vol.4(バンダイビジュアル)

『機動戦士ガンダム00』は、ガンダムシリーズ12作目にあたる作品で、2期・合計50話で構成されるアニメです。これまで「宇宙世紀」を舞台としてきた過去作とは違い、西暦2307年の地球を舞台とした物語であることが特徴です。神谷さんは、ガンダムマイスターのうちのひとりであり中性的な美貌を持つティエリア・アーデ役を演じています。

 枯渇した化石燃料に代わる「3本の巨大軌道エレベーター」と「大規模太陽光発電システム」を人類は手に入れたものの、全ての国がその恩恵を受けられているわけではありませんでした。巨大軌道エレベーターを所有する「ユニオン」「人類革新連盟」「AEU」の3大国軍が戦いを続けるなか、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織「ソレスタルビーイング」がガンダムをともなって現れ――?

 子供の頃から「ガンダムに乗ることが夢だった」という神谷さん。他にもガンダムシリーズに出演したことのある神谷さんですが、ティエリア役は黒田洋介監督からの推薦で決まっています。ティエリアの中性的で無機質な感じのなかに、「使命をまっとうする」という決意を感じさせる神谷さんの演技に注目です。また少し雰囲気の変わる2期のティエリアも見逃せません。

●『さよなら絶望先生』糸色望役

『さよなら絶望先生』OP主題歌 大槻ケンヂと絶望少女達『人として軸がぶれている』(キングレコード)
『さよなら絶望先生』OP主題歌 大槻ケンヂと絶望少女達『人として軸がぶれている』(キングレコード)

『さよなら絶望先生』は、久米田康治先生による同名マンガが原作の、学園ブラックコメディアニメです。平成20年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品にもなっており、アニメスタジオ「シャフト」が3期まで(OVAは2期まで)制作を手掛けている人気作品です。神谷さんは主人公である超ネガティブな教師・糸色望(いとしき・のぞむ)役を演じており、その個性的なキャラクターを見事に表現しています。

 桜が咲き誇るある春の日、東京府小石川区の高校に通う女子学生・風浦可符香(ふうら・かふか/CV:野中藍)は、投稿中に首を吊っている青年を見つけてしまいます。幸い助けることができたものの、彼は今日から担任となる予定の超ネガティブ教師・糸色望でした。超ポジティブ少女の可符香をはじめ、望の担当する二のへ組はくせのある生徒ばかり。一体、望の教師生活はどうなってしまうのか――?

 ラジオやイベントではキレのあるトークで会場を沸かせてくれる神谷さんですが、実はとてもネガティブな性格なんだそう。そのため、事あるごとに「絶望した!」と叫び死のうとする
望の性格に、実は共感していたそうです。教師でありながら、第1話から「世の中に希望なんてない! あるのは絶望だけです!」と叫ぶかなり個性的なキャラクターですが、そのセリフが嘘っぽくならない絶妙な表現力はさすがの一言に尽きます。1話を見終わると、次からは神谷さんの「絶望した!」を毎回楽しみに待ってしまう作品です。

●『おそ松さん』チョロ松役

『おそ松さん』第3期ティザービジュアル (C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
『おそ松さん』第3期ティザービジュアル (C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

『おそ松さん』は、赤塚不二夫先生の名作ギャグマンガ『おそ松くん』を原作とし、主人公の6つ子が大人になった姿を描いたアニメ作品です。現在2期まで制作されており、舞台化・劇場アニメ化されるなど女性を中心に大きな反響を得ました。神谷さんは、6つ子の3男でありツッコミ担当のチョロ松役を演じています。

 松野家の6つ子であるおそ松(CV:櫻井孝宏)・カラ松(CV:中村悠一)・チョロ松・一松(CV:福山潤)・十四松(CV:小野大輔)・トド松(CV:入野自由)は、20歳を過ぎてもクズでニートで童貞のまま、実家でマイペースに暮らしていました。幼なじみのヒロイン・トト子(CV:遠藤綾)やどこかうさんくさいスター・イヤミ(CV:鈴村健一)など、周りの人たちとも関わり合いながら、6つ子ならではのぶっ飛んだ日常を過ごしていきます。

 神谷さん演じるチョロ松は、6つ子のなかで唯一のツッコミ役。終始ツッコミで忙しいこの役柄は、神谷さんのキレのあるトーク力やテンポの良さが存分に活かされています。また、酔いつぶれてクダをまくチョロ松・地下アイドルの前でヲタ芸(MIX)を言うチョロ松などかなり個性的なシーンもあり、普段とは一味違う神谷さんの演技が見られる作品です。『おそ松さん』は3期の放送が決定しており、テレビ東京ほかにて10月より放送予定となっています。神谷さん自身も出演している「第3期 解禁映像」も公開中です。

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 役作りへの情熱の高さにも評判の高い神谷さんは、どんなキャラでも違和感なく演じてくれる安心感があります。神谷さんの出演作を追っていくうちに、新たに好きになれるジャンルのアニメが見つかるかもしれませんね。気になる作品があれば、見てみてはいかがでしょうか。

(新美友那)

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