マグミクス | manga * anime * game

自腹でハチロクを購入!?『MFゴースト』音響監督・三間雅文さんが語る妥協なき“音”へのこだわり

『MFゴースト』第3シーズンの放送開始が迫るなか、制作現場の徹底したこだわりが明らかになりました。音響監督自ら86を購入し、劇中仕様に合わせてバージョンアップを繰り返すなど、リアリティーを追求する姿勢や、免許を持つ声優を積極的に起用するなど、『MFゴースト』が「本物の走り」を届けられる理由は、この妥協なき裏側にありました。

実車購入から始まる収録──「偽物の音は使わない」三間雅文監督の覚悟

MFゴーストの音響監督を務める三間雅文さん
MFゴーストの音響監督を務める三間雅文さん

 アニメの音響収録のために、音響監督が数百万円の車を自腹で購入──。そんな並々ならぬこだわりを持つ制作現場が、『MFゴースト』には存在します。

 音響監督・三間雅文さんは、劇中の主人公「片桐夏向(かたぎり かなた)」が駆るトヨタ「86」を実際に購入。アニメで86の仕様が進化するたびに、三間さんの愛車も同じ仕様へとチューンナップし、その都度エンジン音を録り直したといいます。

 2026年1月4日から順次放送される『MFゴースト 3rd Season』では、主人公の86がターボ化されますが、三間さんの愛車も同様にターボキットを装着し、新たな音を収録しました。

 2025年9月28日、茨城県の筑波サーキットで開催された「ハイパーミーティング」では、BLITZがコーディネイトを手がけた片桐夏向の86レプリカモデルが展示されました。この実車こそが、三間さんが所有する収録用の86です。

 イベントでは、『MFゴースト』制作の裏側や音響へのこだわりについて、貴重な話を伺うことができました。

(文=編集部/撮影:小林岳夫)

『頭文字D』の時代から、作品に登場するクルマの音はすべて実車で収録されており、『MFゴースト』でもその伝統は引き継がれています。制作陣は細部の音まで妥協することなく、本物の走りを届けることを最優先にしてきました。

 実際、収録するたびに86を借りるとコストや時間の制約が生じたことから、三間さんは「それならば」と自腹で86を購入したといいます。劇中で86の仕様が進化するごとに、自らの86も同じ仕様へと進化させ、その都度音を録り直しています。まさに「アニメと同じく実車が進化する」という異例の状況が現場で起こっているのです。

●アニメと同じく進化するマシン──ターボ化やカーボンボンネットも再現

 2026年1月から始まる第3シーズンに登場する主人公・カナタの86は、サスペンションやブレーキの刷新に加え、ターボキットを装着した仕様へと進化しています。さらにカーボンボンネットも採用されているので、劇中で戦うためのスペックが現実の86でも再現されました。ターボ化されたエンジン音だけではなく、軽量化された車体による音を収録し直し、アニメに反映させています。単なる演出ではなく「本当に存在するマシン」のリアルな音と挙動が、視聴者の耳と心に届くからです。

 他にも、アニメの中で描かれる「ブレーキバランス調整用のコントローラー」は実車では存在しない装備ですが、三間監督はなんとハンドメイドでスイッチを製作。しかもダミーのスイッチでは、防犯カメラ用のスイッチとして機能させるなど、遊び心も交えながら実用性を持たせています。

 さらに、車内に飾られるお守りも本物を用意し、ルーフアンテナの長さといった細部まで意識しています。オタク層から「偽物」と言われないよう、徹底的に作り込みが行われているのです。

【画像】え…っ!「カッコよすぎ」 こちらが『MFゴースト』三間音響監督が“自腹”を切って進化させた「ハチロク」です(14枚)

画像ギャラリー

1 2

マグミクス編集部関連記事

もっと見る

編集部おすすめ記事

アニメ最新記事

アニメの記事をもっと見る