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00年発売「無理ゲー」の名作?PS『デビルマン』 前半はまるで武器なし『バイオハザード』

デビルマンとなって力を得てもなお、難易度は高めで…

原作マンガ『新装版 デビルマン』第1巻(講談社)
原作マンガ『新装版 デビルマン』第1巻(講談社)

 そんな「不動明編」で襲いかかる敵への対抗手段は、「忍び足」や「四つん這い」での移動、もしくは「ジャンプ」のみです。そのなかでも前半に登場する「デカい蜘蛛女デーモン」は極端に視力が弱いという設定のため、近くを通る際には「忍び足」でやりすごすのが基本なのですが、中盤のバルコニーでは途中で助けたネコと合体。素早い動きと視力を得た結果、さらに逃げ惑う羽目になります。筆者はここで何度も死に、その度にコントローラーを床に叩きつけていたのも懐かしい思い出です。

 またこのPS版『デビルマン』は、初代『バイオハザード』のようにカメラの視点が場面によって勝手に切り替わるので、方向感覚がイマイチつかめないのも厄介なところ。加えて移動は十字キーのみです。その操作性の悪さから一部の人からはクソゲー扱いされることもあるのですが、逆にそんなシステムだからこそホラーゲームの恐怖が増幅されるという一面もあります。デーモンに出くわした時のBGMも秀逸です。

 もちろん、ゲームを進めれば不動明は無事に「勇者アモン」と合体を果たし、第二章の「悪魔人間編」が始まるのですが、デビルマンに変身しても、倒すのに難儀するデーモンたちが続々と登場。最初の「アグウェル」こそ楽勝なのですが、マンガではザコキャラだった「ゲルマー」をはじめ、「魔将軍ザン」や「サイコジェニー」、「ジンメン」、最終の「合体デーモン」など、どいつもコイツもかなり強く設定され、倒すのもひと苦労です。

 ゲーム内のコミック版をクリアし、さらにアニメ版(衣装とデビルマンの姿が変わるだけで内容は同じ)、再びコミック版をAランクでクリアしなければ出現しない第3章「妖鳥死麗濡編」を出すのは、さらに至難の業といえるでしょう。

 とはいえ、このPS版『デビルマン』、今のゲームでは考えられないほどに難しいからこそ、じっくりやり込めば不思議とハマる魅力があるのもまた事実。こうした「無理ゲー」が堂々と存在したのも、「分母」が大きい初代PSからプレイステーション2までの時代ならではといえるかもしれません。

(渡辺まこと)

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