【シャーマンキング30周年への情熱(10)】聖地・青森の原画展は、じっくり原画と向き合える場所
2020年8月8日より、青森での「シャーマンキング展」が開催されています。新型コロナウィルスの影響で開催時期が変更となりましたが、作者・武井先生の故郷でついに開催された原画展は特別なもの。開催初日に会場を訪れました。
チケットは日時指定制で、来場者の集中に配慮
2020年8月8日(土)より、青森で「シャーマンキング展」が開催されています。新型コロナウィルスをめぐる世間の状況は芳しくないものの、それはそれとして、武井先生の故郷にして筆者の故郷でもあるこの地で開催が迎えられたことは感慨もひとしおです。会場の様子をレポートしたいと思います。
まず、青森に向かう新幹線の車内で無料冊子「トランヴェール」2020年8月号を手に入れ、武内先生のコラムを眺めて期待を膨らませます。新青森駅に到着すると、改札の手前で迎えてくれたのが大きなノボリとポップでした。光の都合でアレコレ撮影角度を調整している筆者の後ろを、シャーマンキングについてヒソヒソ話しながら過ぎていく人たちが結構いました。そんな様子を心の中で踊りながら喜びつつ、冷静を装って会場に向かいます。
会場は青森市内の東奥日報新町ビルで、完成して1年半の新しい建物です。ロビーでは待機列にサーモセンサーが設置されているなど、しっかりとした新型コロナ対策が行われていました。一瞬、取材のテレビカメラだと思い緊張したのですが、残念ながら杞憂でした(笑)。今回の原画展のチケットは日時指定制ですが、初日初回分は完売だったとのこと。会場には実際多くの方が訪れていました。
入口に足を踏み入れると、ファンにはお馴染み「万田院 光」先生の写真がお出迎え。そこに祝花がありました。編集部さん、武井先生のご両親、高校時代の同期有志、そしてファンの方々などからのお花が並んでいました。筆者もささやかながら贈らせていただきました。
さて肝心の展示ですが、基本的な構成は従来の原画展と同様です。しかし以前筆者が訪れた東京スカイツリーの会場と比べると、とにかく開けていて通路も広くなっています。天井が高いのもその印象を後押しします。
今回、チケットが日時指定制でお客さんが集中することを避けられるとはいえ、それだけで万全を期すには限界もありますが、会場のつくりがゆったりしているため、安心してじっくり鑑賞することができました。混雑は人気のバロメーターではありますが、今はとにかく安全第一。むしろこんなにゆっくり楽しめる機会はそうそう来ないということを、前向きに喜びたいところです。