『ポケモン剣盾』のアニメ『薄明の翼』が完結 大人も泣いてしまう理由を探る
2020年8月6日、Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』を舞台にしたWebアニメ『薄明の翼』第7話「空」が公開され、最終回を迎えました。オムニバス形式の短編アニメながらも登場人物の細かい心理描写やポケモンの動き、濃密なストーリーに称賛の声が相次いでいます。
バトルシーンに称賛の声が止まらない
Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』(以下、ポケモン剣盾)を舞台にしたオリジナルWebアニメ『薄明の翼』が、2020年8月6日(日)に第7話「空」を公開、最終回を迎えました。
2020年1月より半年にわたって公開されてきた『薄明の翼』。SNSには最終話を視聴し終えたファンより、多くの称賛の声が寄せられています。
7話に寄せられた感想だけを見れば『ポケモン剣盾』より実装された「キョダイマックス(ダイマックス)」システムも織り交ぜられた迫力のバトルシーンを絶賛するコメントが特に目立ちます。
『ポケモン剣盾』界の不動のチャンピオン「ダンデ」とドラゴンポケモン使いの「キバナ」。登場人物も魅力的に描かれる『ポケモン剣盾』のなかでも屈指の人気を誇るふたりのポケモンバトルは、トレーナーからポケモンへの指示や戦況を説明するセリフもなく、ポケモンの動きとカメラワークのみで白熱した試合が表現されている意欲的なシーンでした。
「ドラパルト」が放つ「ドラゴンアロー」が「フライゴン」を追尾、「リザードン」が繰り出す「キョダイゴクエン」を「ダイウォール」でガードする「ジュラルドン」……。ゲームの場合はターン制で繰り広げられるポケモンバトル。細かい挙動や凝らされた演出が可能にするスピード感あふれるバトルの描写は、多くのポケモンファンの想像をかき立てるものでした。
アニメを手がけた「スタジオコロリド」が公式Twitterで発表したバトルシーンの”線撮動画(製作段階の素材)”やこれまでの設定資料も広くシェアされています。今回のバトルシーンのみならず、『薄明の翼』の高評価の理由として、クオリティの高いビジュアルを無視することはできません。
また、『薄明の翼』全編に対する感想には「年甲斐もなく涙を流してしまった」、「最高だった。1話から見返さなくては……」と、ストーリーに心を揺さぶられたコメントが多く寄せられています。
『薄明の翼』は『ポケモン剣盾』の舞台「ガラル地方」で暮らす若者の苦悩と葛藤を描いた群像劇。TVアニメの「ポケットモンスター」と比較すると視聴層を幅広く設定しており、その軸はポケモンがいる世界での”人間ドラマ”です。
タイトルにもある「薄明」とは何を指していたのでしょう。また、全てのエピソードを見終わった後に、清涼感を伴った感動が訪れるのはなぜなのでしょうか。