『FE』シリーズ未経験者に勧めたい! 初心者でも手に取りやすいタイトル【3選】
2020年4月で30周年を迎えたシミュレーションRPG「ファイアーエムブレム」シリーズ。数あるタイトルのなかから、初めてシリーズをプレイする方にお勧めのタイトルを3作ご紹介します。
初めて『FE』をプレイするなら?
2020年4月20日で生誕30周年を迎えたシミュレーションRPG「ファイアーエムブレム」(以下、FE)シリーズは、『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』(以下、暗黒竜と光の剣)を皮切りとし、ゲームハードや世代を越えてさまざまな関連タイトルが発売され続けています。
近年では基本プレイ無料で遊べるスマートフォン向けアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』も発表されており、知名度の上昇に伴って「シリーズ作品は遊んでいないけど、キャラクターや世界観に興味がある」という方も増えてきたのではないでしょうか。
そこで本稿では、「FE」シリーズ未経験者におくる”初心者向けタイトル”を3本ピックアップ。2020年8月時点の最新作を含め、今なお根強い支持を得る名作などをご紹介します。
●『ファイアーエムブレム 風花雪月』(Nintendo Switch)
「これからFEシリーズを遊ぶ」と考えているなら、ひとまず2019年7月26日にリリースされた『ファイアーエムブレム 風花雪月』(以下、風花雪月)のプレイをおすすめします。
本作は「FE」シリーズに共通するテイストを踏襲しつつも、舞台を”学園”へと移したのが特徴。プレイヤー(主人公)は一介の傭兵から士官学校の教師となり、講義や教育指導を通じて生徒たちと信頼関係を育みます。システム面も戦略性を高める要素が加わっているほか、直前の行動をやり直せる「天刻の拍動」のおかげで、初心者でも”盤面におけるユニット(キャラクター)の動かし方”をゆっくりとつかみながらプレイできます。
注目すべきは、第1部と第2部で様相が大きく変わるストーリー構成。序盤は学園内での生活に焦点が当てられ、後半はかつての学友と決別せざるをえない凄惨な戦いへ。ゲームを進めるうちにシリアスな様相を帯びていきますが、物語の紡がれ方はシリーズファンからの評価も高く、一見の価値アリです。
●『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』(スーパーファミコン/ニンテンドー3DS)
最新作からさかのぼるなら、「FE」シリーズ屈指の人気を誇る『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』(以下、聖戦の系譜)も見逃せません。
本作は近年のシリーズタイトルにも見られる武器の3すくみ制度をはじめ、キャラクターユニット同士の恋愛、男女カップルの特性を引き継いだ子供ユニットなど、後年の「FE」シリーズを形成する要素を搭載。ドットグラフィックも綿密に書き込まれ、戦闘中の攻撃アニメーションが生き生きと動くようになりました。
親子2世代にわたるメインストーリーでは、とある重大なイベントを通過することにより、参加ユニットの顔ぶれがガラッと入れ替わります。ネタバレを避けるために細部は言及しませんが、親世代の主人公「シグルド」はどのような心境で数多の戦場に馳せ参じたのか。そして子世代の主人公「セリス」は、時を経て親世代の軌跡にどう応えたのか。物語の結末はぜひ実際にプレイして確かめていただければと思います。
●『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~』(ニンテンドーDS)
ニンテンドーDS向けに制作された『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~』は、1994年1月21日発売の『ファイアーエムブレム 紋章の謎』のリメイク作品です。
シリーズ伝統のロスト(一度死んだユニットは登場しなくなる)を緩和するカジュアルモードが組み込まれているため、ゲームの進め方に慣れていないプレイヤーでも損失を恐れずに遊べるのが魅力。 またリメイクに際して各ユニットの個性が掘り下げられており、プレイヤーの分身となる「マイユニット」との掛け合いも注目に値します。
ちなみに主役を務める「マルス」は、任天堂の「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズに”FE初のゲストファイター”として参戦を果たした人気ユニットです。彼を中心に巻き起こる本作の物語は、「FE」シリーズの原点を辿るならぜひとも触れておきたいところ。もし余裕があれば、同じくDS向けタイトル『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』を手に取り、ゲームプレイを通してマルスの勇姿をじっくりと眺めるのも良いでしょう。
(龍田優貴)