「りぼんっ子」なら使ってみたい! 味わい深い、りぼんLINEスタンプ5選
少女マンガ誌「りぼん」創刊65周年記念のLINEスタンプが発売されています。歴代人気作のキャラクターが登場する40種類のなかには、名作マンガの印象的なシーンを切り取ったものも。りぼんっ子にふさわしいスタンプの活用法とは…?
作中では大真面目なシーンも、使い方次第では…?

1955年に創刊された少女マンガ誌、集英社「りぼん」が2020年8月3日に創刊65周年を迎えました。それを記念して、歴代豪華連載陣のイラストを使ったLINEスタンプが発売されています。
主に、80年代から90年代に大ヒットした計30作品のイラストで、りぼんっ子たちにとっては懐かしさと嬉しさがこみ上げるもの。そして、作品のなかでは大真面目なシーンも、スタンプにするとなかなかシュールに見えるものも……。
今回は、少女マンガに詳しい芸人の別冊なかむらりょうこさんが、「これ、どんなときに使ったらいいの…?」を解決する、りぼんっ子なら使ってみたい、味わい深いりぼんLINEスタンプを5つ紹介します。
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(1)「どうして人間の男の子を好きになっちゃいけないの?」…池野恋『ときめきトゥナイト』(1982~1994)
第1巻に出てくる主人公・江藤蘭世の言葉です。吸血鬼の父と狼女の母を持つ蘭世は、転校先で同じクラスになった真壁俊に片想いをします。
しかし、その恋は前途多難。真壁くんは人間、蘭世は魔界の少女。人間なんて好きになられたらたまったもんじゃない!と、両親は蘭世の恋にてんやわんや。思わず、応援もされず、邪魔ばかりされる蘭世は、父親にこんな言葉をかけてしまうのです。
このあとに続く「は 初恋なのに」とセットで、そこまでのコメディチックな描写から、結ばれない恋の切なさへと、一気に心が持っていかれます。
2020年のユニクロ「UT」ともコラボするなど、鮮度が落ちない名言をスタンプでぜひ。
(2) 「もうやだーー!」…柊木あおい『星の瞳のシルエット』(1985~1989)
『りぼん』本誌の売り上げを大幅に延ばしたと言われる大ヒット作品。こちらは、第4巻での主人公・沢渡香澄の言葉です。
香澄は、優しく気を遣う性格で、肝心なことほど口に出せない女の子。そんな香澄が親友の真理子と同じく久住くんを好きになってしまったのですが、そんなことは言えず……。
中学の卒業式で、久住くんについて真理子から問い詰められた香澄は、気を遣い「友達としか思ってない」と言いますが、それを久住くんに聞かれてしまいます。そこで、この心の叫び。
それまで事を荒立てない主義を通してきた香澄が、初めて感情的になるシーンです。溜め込みすぎる前に、このスタンプで感情を消化させてあげましょう。
そしてその後は香澄のように、髪を短く切り、鏡の自分を指差し「沢渡香澄! 強い子 よい子! 元気な子!」と自分に気合を入れて、リセットさせてあげればいいのです。