映像化されたら観たいマンガ、読者投票1位は？『夏目アラタの結婚』『パリピ孔明』

バラバラ殺人を犯した殺人犯×児童相談所職員が結婚！？『夏目アラタの結婚』

　2020年8月19日（水）、”ユーザー参加型”のマンガ賞「次にくるマンガ大賞 2020」の結果発表が行われました。2014年に創設された賞で、2020年で6回目を迎えます。2020年受賞作発表の様子は生配信され、100万人を超える視聴者が集まりました。

「コミックス部門」受賞作は、1位が『アンデッドアンラック』（著：戸塚慶文）、2位が『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』（原作：中村力斗、作画：野澤ゆき子）、3位が『それでも歩は寄せてくる』（著：山本崇一朗）。「Webマンガ部門」は1位に『僕の心のヤバイやつ』（著：桜井のりお）、2位に『姫様”拷問”の時間です』（原作：春原ロビンソン、作画：ひらけい）、3位に『ほむら先生はたぶんモテない』（著：せねこ）が選ばれました。

　また、特別協賛の動画配信サービス「U-NEXT」が、“映像化されたら観たい作品”を特別賞「U-NEXT賞」として発表。「コミックス部門」からは『夏目アラタの結婚』（著：乃木坂太郎）、「Webマンガ部門」から『パリピ孔明』（原作：四葉夕卜、作画：小川亮）が選出され、授賞式にてトロフィーの授与が行なわれました。

　受賞作のなかから、多くの読者が「映像化されたら観たい！」と投票した『夏目アラタの結婚』、『パリピ孔明』の2作品を改めてご紹介します。

●『夏目アラタの結婚』（U-NEXT賞 コミックス部門）

　U-NEXT賞 コミックス部門に選ばれた『夏目アラタの結婚』は、「スペリオール」（小学館）で連載されているマンガ作品。児童相談所で働く主人公・夏目アラタは、ある日担当児童・山下卓斗から「父を殺した犯人に会ってほしい」と頼まれます。卓斗は、“品川ピエロ”と呼ばれる有名連続殺人犯に父親を殺され、バラバラにされた男の子。この父親の首がどうしても見つからず、首のありかを犯人から聞き出して見つけたいというのです。

　アラタは卓斗の願いを叶えるため、一審で死刑判決を受けている品川ピエロ、もとい品川真珠に会うため東京拘置所へ。しかし面会に現れた真珠は、聞いていた“歯並びが悪く太っていて学歴のない女”というイメージとまったく違う、童顔で細身の女の子。そんな真珠を見て面食らったアラタに、真珠は「思ってたのと、違う」と一方的に面会を終えようとします。そこでアラタは、真珠の気を引こうと思わず「俺と、結婚しよーぜ！！」なんて口走ってしまって――！？

　最初は、真珠をうまく誘導し、卓斗の父親の首のありかを聞き出すことだけが目的だったアラタ。しかし小学校の勉強にすらついていけなかったという前情報とは裏腹に、真珠は思った以上に狡猾で頭のキレる女の子で、面会のたびにスリル満載の駆け引きが勃発。そうして彼女と戦い続けているうちに、アラタのなかに“別の感情”が芽生えてきます。バラバラ殺人という猟奇的な殺人を犯した真珠とアラタの関係はこれからどうなっていくのか、真珠の本心はいったいどこにあるのか、二審以降の判決はどうなるのか、今後の展開も見逃せません！！　アラタと話す際の真珠の顔芸も見もの。アニメなど映像になれば、より迫力が増しそうです！