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子供には高価だったRCカー「ホットショット」を入手!カーレースで起きた喜劇に赤面

1980年代半ば、タミヤのラジコンカーが「コロコロコミック」の特集やTV東京系列で放送された「タミヤRCカーグランプリ」の影響で、ブームを巻き起こしました。当時、ファミコン以上に子供たちの心を惹きつけたこともありました。

「コロコロコミック」の影響力

『タミヤ 1/10 電動RCカーシリーズ No.391 ホットショット 2007 オフロード 58391』(タミヤ)
『タミヤ 1/10 電動RCカーシリーズ No.391 ホットショット 2007 オフロード 58391』(タミヤ)

 1980年代半ば、タミヤのラジコンカー(以下、RCカー)が「コロコロコミック」の特集やTV東京系列で放送された「タミヤRCカーグランプリ」の影響で、ブームを巻き起こしました。デパートの屋上などでたびたび小規模なレースも開催され、多くの子供たちが詰めかけては熱いバトルを繰り広げました。愛機「ホットショット」であの時代を戦い抜いた、ライターの早川清一朗さんが当時を回想します。

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 筆者が小学生だった1980年代の半ばごろは、小学館の「コロコロコミック」が子供たちに与える影響力は極めて強烈でした。今でもかなりの人気を誇っていることは知っていますが、インターネットがない当時は現代ほど情報にあふれてはいませんでした。
 
「コロコロ」とそして「週刊少年ジャンプ」に掲載されている情報が、子供たちにムーブメントを起こす原動力となっていたのです。

 当然ファミコン情報も「コロコロ」だよりになることが多く、毎月の発売日を楽しみにしていたのですが、ある特集を見たときから、一時ファミコンではなく他の物に心を奪われてしまっていた時期がありました。

 それが「ホットショット」だったのです。

 ホットショットはプラモデルや模型で知られるメーカーの、タミヤが発売したバギータイプの4輪駆動RCカーとして登場した、当時最新鋭のマシンでした。ホットショット以前は2輪駆動が主流だったRCカーの世界に初めて4輪駆動を持ち込み、一大ブームを巻き起こしていたのです。

「コロコロ」でたびたび特集されるホットショットを見て心を奪われた筆者は、買ってほしいと何度も母親にせがみましたが、そう簡単に話は運びませんでした。子供のおもちゃとしては値段が高すぎたのです。

 キット価格が21800円。消費税がない時代とは言え、簡単に買ってもらえる代物ではありません。他にも買わなければいけない機材は多く、こればかりはさすがに無理かなとあきらめかけていました。しかし普段一緒にファミコンをプレイしていた友人たちのなかに、ホットショット以外のRCカー、ホーネットやグラスホッパーを持っている子がいたので、父親に「誰誰が持っている」と話したところ、なぜか買ってもらえることになったのです。

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