【漫画】人生に疲れ、人間やめようとしたOL「タヌキにならねーか?」のスカウトが!
人生に疲れた女性が、踏切の遮断機をくぐり、線路に入ろうとしていました。そこへタヌキが現れ、女性に「タヌキにならねーか?」とスカウトします……。奈川トモさんによる創作マンガに「尊い」の声が続出しています。
タヌキの生活で気づく、忘れていた感覚

ある女性が、警報音の鳴る踏切の遮断機をくぐり、線路に入ろうとしていました。そこへ声をかけたのは、何とタヌキ。タヌキは女性に「タヌキにならねーか?」と言います……。
奈川トモさん(@nagawatomo)による創作マンガ『死のうとしたらタヌキにスカウトされたOLさん』がTwitterで公開されました。人生に疲れた女性がタヌキとなり自然に囲まれて生活するという物語に、読者からは「尊い」「優しい話」「現代社会の闇を感じる」「私もタヌキにスカウトされたい」などの声があがりました。
作者の奈川トモさんに、お話を聞きました。
ーー奈川トモさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
パソコンが壊れたのがきっかけです。パソコンを買い替えることになり、それまで使っていたお絵かきソフトが使えなくなったので、「CLIP STUDIO」というソフトを購入することになりました。ちょうどその頃、Twitterで仲良くさせていただいる友人がマンガを描くようになり、私も「『CLIP STUDIO』ってマンガを描くのに便利なやつじゃん……!」ということに気づいて始めました。初めの頃はごくわずかな友人と楽しむだけでしたが、喜んでもらえるのがうれしくて続けるようになりました。
ーー『死のうとしたらタヌキにスカウトされたOLさん』のお話はどのようにして生まれましたか?
実はここ数か月スランプに陥っていました。新型コロナの影響もあり、じっくり制作に向き合える時間も減り、何を描いたら良いのか分からない日が続きました。そんな時にふと2年前に考えていたプロット「タヌキが人間をスカウトする話」を思い出し……好きなものを自由に、まずは自分が読んで癒やされるものを描こうと思いました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
どの感想もとてもうれしかったです。なかでも描いてよかったなぁと思えたのは「救われる」「泣くことができた」という感想ですね。読んだ人の心が軽くなるようなマンガを描きたいといつも思っていたので、ほんの少し笑えるだけでもいいですし、生きる糧にしてもらえることはこの上ない称賛だと思っています。

ーー「LINEマンガ」で連載されていた『愛しの故・シャーロット』の単行本・電子書籍全3巻が発売中です。あらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?
このお話は、大好きな幼なじみの女の子・シャーロットが死んでしまい、彼女を愛するウィリアムという青年が禁忌を犯してまで生き返らせるところから始まります。死者蘇生をめぐる人間模様と、シャーロットを異様なまでに偏愛するウィリアムの隠された過去が物語の鍵になっています。と言うとダークファンタジーチックですが、恋愛やギャグ要素も満載で、キュンとしたり笑ったりできる作品になるよう努めました。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
タヌキのマンガはもちろんのこと、インディーズでこれまで続けてきたマンガ『陽だまりの棲み家』(「LINEマンガ」「pixiv」等)もまだまだ続けていきます。読んだ方の心があたたかくなったり、心を満たすようなマンガが描けたらいいなと思っています。そのためにも焦らず自分の好きなものをじっくりと追求していくので、気長に楽しみにしていただけましたら幸いです。
(マグミクス編集部)