【シャーマンキング30周年への情熱(11)】盛況の原画展、一方スピンオフ作品は新展開へ
2020年8月に青森で開催された「シャーマンキング展」は盛況のうちに閉幕し、いよいよ9月から東京凱旋会場でのイベントが始まります。一方、この8月は連載中の作品の物語も気になる動きが。そこでは、作者・武井宏之先生の構想を一部読み取ることもできそうです。
「SHAMAN KING マルコス」1巻のオススメポイント……?

はじめに……「シャーマンキング」20周年の節目を経て、30年へと作品を盛り上げていくことを目指すこの連載も、11回目を迎えました。10回目が「聖地」青森での原画展レポートというのも感慨深いものでしたが、11回目となると気持ちが新たになります。これからも、シャーマンキングの魅力をさまざまな形でお伝えしていきますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします!
さて、2020年8月8日から始まった青森での「シャーマンキング展」は、23日をもって無事に終了しました。人の移動が極めて難しいなか、多くの方にご来場いただき本当にありがとうございました。
最終日の様子が気になったので地元の親族を会場に派遣したところ(笑)、午後だというのにそこそこ行列があったそうです。写真を見ると、付箋の掲示板(メッセージコーナー)は一面を埋め尽くすとまではいかなかったようですが、1枚1枚を熱心に読み込んでいる方がいたとのことなので、”すべての展示”をゆっくり存分に楽しむという意味では、これもまた良しと思いますね。そして、次は9月4日(金)から池袋で始まる「シャーマンキング展」東京凱旋会場ですよ!
ところで皆さん、今月あったことは何もシャーマンキング展だけではありません。ここから今回の本題です。
まず最初に「少年マガジンエッジ」と同日の17日に発売になった、ジェット草村先生による『SHAMAN KING マルコス』1巻について!
この作品は、X-LAWSになくてはならない存在・マルコに焦点を当てた物語……のはずなのですが、現時点で彼は行方不明。他の仲間たちが彼を捜索しつつ新たな状況に遭遇していきます。時間軸としては『シャーマンキング』の後になるため、当時ハオに命や魂すらも奪われた仲間たちは全員現世に蘇っています。
彼らがマルコを探す理由は読んでいただくとして、オススメしたいのは冒頭のちょっといいシーンから急転直下で切り替わる、日本の庶民感です! ”テルコス”が織りなす日本の日常に「あるある感」もしくは一抹の郷愁を憶えることでしょう。何を言っているかわからないと思いますが、気になる方は電子書籍の試し読みなどいかがでしょう?
なおコミックスには第4廻まで収録されており、今月の「マガジンエッジ」ではすぐに続きの第5廻を読めます。1巻で散りばめられたままの謎がさっそくひとつ解決するので、未読の方には良い機会だと思いますよ!