やたら特撮作品が多かった1996年 背後で起こっていたある業界の「激変」とは?
1996年は、通常よりも特撮作品が増加したといわれています。どうして急に増えたのでしょうか。その理由を紐解くと、当時の世相が大きな影響を与えていたことがわかります。
1996年は特撮作品が一気に増えた年

今から30年前の1996年は、「特撮の当たり年」ともいえました。前後の年に比べて特撮作品が多かったからですが、その要因は単純な人気面だけではありませんでした。
1996年に放送開始したTV特撮作品は、『激走戦隊カーレンジャー』、『ビーファイターカブト』、『超光戦士シャンゼリオン』、『七星闘神ガイファード』、『ウルトラマンティガ』の5作品です。
これらの他に映画作品を見ていくと、『ウルトラマンゼアス』、『ガメラ2 レギオン襲来』、『モスラ(1996年版)』といったラインナップがありました。春、夏、冬の長期休暇に合わせた最適な布陣です。こうした映画作品を含めれば、1996年はまさに特撮の当たり年といってよいでしょう。
しかし実際は、それほどブームといえるほどの勢いはありませんでした。たとえば3年続いていた「東映スーパーヒーローフェア」は前年で終了しており、特撮に勢いがあったかというと、疑問を感じるかもしれません。
もっとも、この映画枠は新たに「Vシネマ作品」へと舵を切った可能性があります。後に「スーパー戦隊Vシネマ」と呼ばれる『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』が制作され、現在までシリーズが続く人気コンテンツとなりました。
1996年に特撮作品が一気に増えた背景には、さまざまな理由がありました。



