『ばけばけ』錦織のモデル人物(享年34)の「戒名」は 小泉八雲・ひ孫が130回忌で知った由来が「まさに大盤石」だった
2026年3月15日、『ばけばけ』第23週で亡くなった錦織友一のモデル、西田千太郎の130回忌が行われました。
西田千太郎の企画展にも期待

放送中の連続テレビ小説『ばけばけ』では、第23週115話で病死した、「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」の親友「錦織友一(演:吉沢亮)」の”ロス”を悲しむ声がいまだに上がっています。115話が放送された2026年3月13日(金)の2日後には、モデルの西田千太郎の「130回忌」が行われました。
西田千太郎は20代で松江中学の教頭心得になった地元随一の秀才で、1890年8月に松江にやってきた同僚のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とすぐに意気投合し、深い友情を結びました。西田は生まれつき身体が弱く、結核を患いながらハーンの執筆活動を手助けし、彼が熊本に行ってからも手紙のやり取りを続けています。
西田はハーンと主人公「トキ(演:高石あかり)」のモデル・小泉セツの結婚の媒酌人でもあり、1896年2月にハーンが日本に帰化するまでにも、さまざまな手続きに協力しました。その後の1896年6月、ハーンとセツら家族は松江に帰省し、西田とも再会しますが、その翌年の1897年3月15日に彼は帰らぬ人となります。まだ34歳、両親や妻、4人の子供を残しての死でした。
そんな西田の130回忌には、ハーンとセツのひ孫・小泉凡さん(長男・小泉一雄の孫)も出席しています。そして凡さんは3月19日(木)、自身が館長を務める松江市の小泉八雲記念館の公式Instagramで、130回忌に立ち会っての所感を語りました。
130回忌は松江市新雑賀町に現存し、現在保全活動のプロジェクトが動いている「西田千太郎旧居」で行われ、凡さんの投稿には西田家の墓と旧居の仏壇の写真もアップされています。凡さんの投稿によると、西田千太郎の戒名は、「光心院賢道日輝居士」です。
当日は、西田家の菩提寺・長満寺の小林住職からこの戒名に関する説明があったそうで、凡さんは
「まず院号は光心院。光り輝く心をもち、その光がまわりをも照らすという意味。道号は賢道。まさに大盤石にふさわしい名称。でも私の父(小泉時)も『賢堂』が戒名に入っていて不思議なご縁を感じます。日号は日輝。『日』は太陽ではなく日蓮上人を意味するとのこと。位号はやはり居士。光心院賢道日輝居士。説明をうかがうと、あらためて素晴らしい西田の人柄や事績が偲ばれる戒名だと感心しました」
と綴っています。
また、130回忌では、島根大学で小泉八雲研究をしている准教授・宮澤文雄さんが、「西田がいなければ日本人・小泉八雲は生まれていなかったかもしれない」とも語ったそうです。
西田千太郎130回忌で深い感銘を受けたという凡さんは、
「宮澤文雄さん、町内会長の今岡克己さんらの西田への深い愛情と熱い思いによる旧居保存、顕彰の実践活動は、きっと現代に必要とされる西田千太郎という人物を新たな地平に導くことと期待しています。そして小泉八雲記念館でも、西田千太郎をテーマにした企画展を開催したいものです」
と投稿を締めくくりました。
『ばけばけ』はもうすぐ終わりを迎えますが、今後も錦織のモデル・西田千太郎に興味を持って調べる方は多いでしょう。小泉八雲記念館で西田の企画展が行われれば、各地から人が押し寄せそうです。
※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)
(マグミクス編集部)
