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ばけばけ・最終週予告にトキの「悲鳴」が モデルが「静かに横に」「あっけなかった」と振り返る最後の日々

『ばけばけ』最終週では、ついに決定的瞬間が来てしまうようです。

少しだけ笑みを浮かべて

『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)
『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)

 放送中の連続テレビ小説『ばけばけ』24週120話では、主人公「雨清水トキ(演:高石あかり)」が、夫「雨清水八雲(レフカダ・ヘブン/演:トミー・バストウ)」にさまざまな怪談を語って聞かせ、ついにモデル・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の代表作『怪談』が完成します。その後、最後には最終週「ウラメシ、ケド、スバラシ。」の予告が流れ、トキがヘブンのことを優しく呼ぶ声、叫ぶ声などさまざまな声が流れ、ヘブンがトキの肩に寄りかかり目を閉じる場面が描かれました。

※この記事では『ばけばけ』のネタバレにつながる情報に触れています。

 予告でトキがヘブンを呼ぶ声のなかには、「パパさん!?」と悲鳴のようなものもありました。多くの視聴者がもう悟っている通り、来週にはヘブンの死が描かれると思われます。ハーンは1904年4月2日に『怪談』を出版し、それから半年もしない9月26日夜20時頃に狭心症で息を引き取りました(享年54歳)。

 トキのモデルである小泉セツは、1914年に発表した追想録『思ひ出の記』のなかで、ハーンの最期の時期についてこのように語っています。

「三十七年(明治37年、1904年)九月十九日の午後三時頃、私が書斎に参りますと、(ハーン)が胸に手をあてて静かにあちこち歩いていますから『あなたお悪いのですか』と尋ねますと『私、新しい病気を得ました』と申しました。『新しい病、どんなですか』と尋ねますと『心の病です』と申しました」

「(亡くなった9月26日の夜は)夕食をたべました時には常よりも機嫌がよく、常談など云いながら大笑など致していました。『パパ、グッドパパ』『スウイト・チキン』と申し合って、子供等と別れて、いつのように書斎の廊下を散歩していましたが、小一時間程して私の側に淋しそうな顔して参りまして、小さい声で『ママさん、先日の病気また帰りました』と申しました。私は一緒に参りました。暫らくの間、胸に手をあてて、室内を歩いていましたが、そっと寝床に休むように勧めまして、静かに横にならせました。間もなく、もうこの世の人ではありませんでした。少しも苦痛のないように、口のほとりに少し笑を含んで居りました」

 安らかな死ではあったようですが、セツは「天命ならば致し方もありませんが、少しく長く看病をしたりして、愈々いよいよ駄目とあきらめのつくまで、いてほしかったと思います。余りあっけのない死に方だと今に思われます」と悲しみの気持ちを述べていました。

 また、セツの回想とは食い違う部分があるものの、長男の小泉一雄は1931年の著書『父「八雲」を憶う』のなかで、書斎で倒れているハーンを見たセツが彼の胸にすがり付き、「パパアーッ!パパアーッ!」と叫んでいたと振り返っています。ハーンの机には書きかけの原稿があったそうです。セツは4日後の葬儀でも、ずっと泣いていたといいます。

 視聴者から「やっぱりヘブンさんの死からは逃れられないかあああ」「辛くて悲しくてもその最期を見届るよ。」「パパさんアカンて悲しくなるやん」といった声が出ている通り、『ばけばけ』最終週は、かなりつらい場面が続くと思われます。あまりにもあっけなかったというモデルの最期は、どのように表現されるのでしょうか。

※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」

参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)、『父「八雲」を憶う』(千歳出版)

(マグミクス編集部)

【画像】え、「上手すぎるだろ」「怖いけどなんか可愛い」 コチラが絵も得意な小泉八雲本人がイラストで描いた「ろくろ首」です

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