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続編『仮面ライダーアギト』、なぜ主役は氷川誠に交代した? ファンの異論も少ない「納得の理由」

25年ぶりに新作劇場版が制作される『仮面ライダーアギト』。しかし主人公は氷川誠に変わっていました。その理由はTV版『アギト』最終回に隠されていたのです。

「愛されキャラ」として存在感は抜群?

元「仮面ライダーアギト」の津上翔一も登場するが、今回の主役は氷川誠。映画『アギトー超能力戦争ー』場面カットより (C)2026「劇場版アギト」製作委員会 (C)石森プロ・東映
元「仮面ライダーアギト」の津上翔一も登場するが、今回の主役は氷川誠。映画『アギトー超能力戦争ー』場面カットより (C)2026「劇場版アギト」製作委員会 (C)石森プロ・東映

 2026年4月29日(水)に公開予定の映画『アギトー超能力戦争ー』は、平成仮面ライダーシリーズ第2作『仮面ライダーアギト』の続編として、ファンから注目されている作品です。しかし今回の劇場版は、これまで制作されてきた「続編」とは一線を画す部分がありました。

 それはキャスト発表の際にわかったことですが、主演がTV版『アギト』の賀集利樹さん(津上翔一役)から、要潤さん(氷川誠役)へと変わった点です。これは何を意味するのでしょうか。

 TV版の「氷川誠」は、特殊強化装甲服である「仮面ライダーG3/G3-X」を装着し、未知の敵「アンノウン」と戦う警察官でした。「仮面ライダーアギト」と「仮面ライダーギルス」とともに戦う仮面ライダーのひとりです。

『アギト』は最初から複数のライダーが活躍する作品の先駆けでした。アギト、G3、ギルスはほぼ同格に扱われ、それぞれのドラマを深く描いています。この方式が後のシリーズに大きな影響を与え、本作の魅力のひとつとなっていました。

 それぞれ個性豊かなキャラクターでしたが、特に氷川は「愛されキャラ」として放送中の人気も高かったと思います。愚直なまでに生真面目な性格で、正義感も強いキャラクターでした。劇中でも、その部分が他のふたりに比べて強調されています。

 さらに「手先が不器用」という欠点がクローズアップされることがたびたびあり、ボケ属性ということもあってファンから愛されていました。飄々として浮世離れな「津上翔一」、不愛想だが芯は優しい心の持ち主である「葦原涼」と比べると、比較的スタンダードなヒーロー像に近いといえるかもしれません。

 また、G3とG3-Xはシリーズ初の装着型仮面ライダーであり、この部分が魅力的に感じる人も多くいました。今では装着型仮面ライダーが主流ですが、その元祖がG3ということになります。

 これらを考えると、今回の劇場版で主人公が氷川になったことに否定的な意見があまり出てこないのも、納得かもしれません。TV版で高い支持を集めた氷川というキャラクターが今作の主人公となるのは、それほど意外ではなかったということです。

【画像】「えっ、カッコいいじゃないか」 これが新作『アギト』における「氷川誠」の新装備です(6枚)

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加々美利治

TVマンガ研究家。おもにトレーディングカードやシールといったアイテム関係のテキスト制作に携わる。21世紀以降は東映アニメーションやバンダイナムコのwebサイトでのライティングを請け負う。近年はネット記事執筆へと軸足を移す。

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