『ギャラクシアン』の裏技に衝撃! ファミコンを“音楽ツール”にしたチャレンジ精神
1984年9月7日、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)からファミコン用カセット『ギャラクシアン』が発売されました。子供たちをとりこにさせた、ナムコ初のシューティングゲームです。
ナムコがファミコンで初めて出したカセット
1984年9月7日は、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)からファミコン用カセット『ギャラクシアン』が発売された日です。ナムコのファミコン参入第一弾にして、光線銃タイトルを除けばファミコン初のシューティングゲームとして、子供たちをとりこにしました。当時、『ギャラクシアン』を買ってもらい、夢中になってやりこんだ記憶を持つライターの早川清一朗さんが、当時を回想します。
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筆者のゲーム人生の始まりは、父親に連れられて入った喫茶店でプレイした、インベーダーゲームでした。この体験は強烈で、小さなころは「インベーダーゲームがしたい!」という想いが強く、エポック社から発売されたインベーダーゲーム専用機『テレビベーダ―』をねだったものの買ってもらえなかった覚えがあります。
それからしばらく時が経ち、ファミコンを買ってもらえた筆者でしたが『スペースインベーダー』はまだ発売されておらず、まずは『ナッツ&ミルク』を買ってもらい、ひたすらにやりこんでいました。
しかし同じゲームをやっていればいずれ飽きるもの。そろそろ次のカセットが欲しいなと思っていたころに、近所のディスカウントストアで見かけたのが『ギャラクシアン』でした。
この頃の筆者は『ギャラクシアン』がアーケードで人気だったタイトルだとはまるで知りませんでしたが、パッケージに描かれたゼロ戦とトンボを組み合わせたような戦闘機を見て「きっとピュンピュン弾を撃つゲームだ」と直感し、ねだって買ってもらうことができたのです。
家に飛んで帰って急いで箱を開き、カセットを取り出して『ナッツ&ミルク』と入れ替え、新しいゲームが起動したときの、新鮮な感動は忘れがたいものがあります。おそらく二度と味わえないものなのでしょう。早速プレイを始めた筆者は、『スペースインベーダー』よりカラフルなエイリアンを撃ち落とそうとした矢先、『ギャラクシアン』ならではの要素に大慌てする羽目に陥ったのです。