【漫画】「”推し”が生きている幸せを…」教師のアドバイスが深い! 読者「分かる」
マンガのキャラにハマりすぎて悩む女子生徒。先生からのアドバイス「メメント・推し」(推しを思え)、「メメント・推しの死」(推しの死を思え)とは? おのでらさんによる創作マンガが反響を呼んでいます。
「推し」に夢中すぎて悩む女子生徒へ、「メメント・推し」とは?
最近、マンガのなかのキャラにハマりすぎて勉強に集中できず、先生に相談した女子生徒。すると先生からは「メメント・推し」(推しを思え)、さらには「メメント・推しの死」(推しの死を思え)という言葉が! これはどういう意味なのでしょうか……?
おのでらさん(@onoderasan001)による創作マンガ『推せるときに推しは推せ』がTwitterで公開されました。ラテン語で「メメント・モリ」という言葉があり、直訳すると「死を思え」、具体的には「自分にいつか必ず死が訪れることを忘れるな」という意味になります。この言葉をヒントに着想したという本作品。
人にはそれぞれ芸能人やマンガ・アニメのキャラなど、自分の「推し」がいることでしょう。その「推し」が突然死を迎えてしまうこともあります。「推し」が生きていることの幸せを感じ、「推し」を推すことができる今を大切にしよう、というメッセージが込められた作品に、読者から大きな反響がありました。
作者のおのでらさんに、お話を聞きました。
ーー『推せるときに推しは推せ』は『コミケ童話全集』2巻に収録されたお話ですが、このお話はどのようにして生まれましたか?
ネタ作りをしているときに、「メメント・モリ」(死を思え)という言葉をもじった「メメント・推し」というワードが頭に浮かんだのがきっかけです。「メメント・推し」、すなわち「推しを思え」「推しの死を思え」と言うと、「推しの死」というマンガ・アニメ・映画その他のファンが不意に直面する事象に対する警鐘のようでちょっと面白いな、と思ったところから話を作り始めました。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。
この話では先生と生徒がマンガやアニメのキャラについて会話してましたが、アイドルやバンドのファンの方々も、解散やメンバー卒業などで内容に共感されていたのが印象に残りました。
ーーおのでらさんの作品では、男性のキャラクターが毎回個性的ですが、キャラクターデザインはどのようにして考えられていますか?
ほぼ直感です。今回だと「不遇な先生」という設定だけがあったので、そのイメージに沿ったデザインにしています。イメージがわかない時は海外の俳優さんなどを参考にすることもあります。
ーーTwitterでは、連載中の『100%除霊する男の話』も反響を呼んでいます。こちらの作品をご紹介いただけますか? また、お気に入りのエピソードを教えて下さい。
「霊を惚れさせる」という能力1本であらゆる霊を除霊していく男のコメディです。お気に入りのエピソードは、幕間(番外編)の、股間に取り憑いた霊の話です。
ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
これは面白い! と思えるアイデアが、それを早く形にしたいというモチベーションになっていますね。今現在も何本かとんでもなく面白いネタができているので、ぜひ『100%除霊する男の話』で検索して読んでみて下さい!
●おのでらさん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)