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『スーパーマリオブラザーズ』35周年 詰め込まれた膨大な「面白さ」に世界が熱狂!

静かなスタート、そして爆発

 さて、『スーマリ』が発売されたときのことを思い返してみると、発売直後はそれほど火が付いていなかったような記憶があります。これは、当時のファミコン情報はそれほど充実してはおらず、実際にプレイした人間の口コミで評判が広まるようになっていたからです。

 しかし、しばらくすると「『スーマリ』は滅茶苦茶面白い!」と多くの子供たちが言い出し、筆者も「そんな面白いの?」と興味を持つようになりました。しかしカセットを買ってもらえなかったので、友達の家で遊ばせてもらうことになり、あっという間に『スーマリ』のとりこになったのです。

 最初、友達から「Bボタンを押すとダッシュできるよ」と教えられ、「ホントだ! 速い!」と思った次の瞬間にクリボーに激突し、あっさりやられて大笑いされたのは今となっては楽しい思い出です。あのクリボーは間違いなく、もっとも多くのマリオを倒した最強のマリオキラーではないでしょうか。

 それでも複雑な地形をジャンプで走破しながらコインを集め、巨大化したらブロックを壊しまくり、土管でワープして難所をショートカットし、ジャンプしてフラッグにとりつく面白さは、語っても語りつくせません。面白さと面白さをつなぎ合わせ、最後はフラッグに残りタイムの末尾を合わせて取りつき、6発の花火が上がるのを見るまでがひとつのエンターテインメントとして完成されていました。

 クッパとの対決もファイアボールが打てるならそのまま倒し、巨大化済みなら一撃くらって無敵時間を利用して突破する。小さい状態なら隙を見つけて下を潜り抜けるなど、状況に応じたさまざまなやり方がありました。小さい状態でクッパが投げる斧の間をジャンプして抜ける人もいるそうで、そこまで突き詰めたことを感服するしかありません。

 そして子供たちを熱狂させた大きな要因が、膨大な数の裏技です。画面上を走り抜けるとワープゾーンが用意されていたり、段差のあるところでノコノコを気絶させ、連続で蹴り飛ばし続けて無限1UPができたりなど、さまざまな隠し要素や技が次々と明かされ、実際にやってみて大喜びするというパターンが長く続いたような覚えがあります。

 あれから35年、『スーマリ』よりも優れたゲームはたくさん発売されましたが、筆者にとって、あれほど面白く、感動を与え続けてくれたタイトルは存在しません。これからも、偉大な存在であり続けてほしいと思います。

(ライター 早川清一朗)

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