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4Kで見たい!『ウルトラセブン』 宇宙人も虜にしたアンヌ隊員の魅力とは

最終回を伝説化した、アンヌ隊員の名台詞

ひし美ゆり子さんの著書『セブンセブンセブン わたしの恋人ウルトラセブン』(小学館)
ひし美ゆり子さんの著書『セブンセブンセブン わたしの恋人ウルトラセブン』(小学館)

 そして忘れられないのが、最終回となった第49話「史上最大の侵略(後編)」です。戦いに次ぐ戦いで、ウルトラセブンことモロボシ・ダンは身も心もボロボロでした。ゴース星人との最後の戦いに挑むダンは、自分の正体はM78星雲からやってきたウルトラセブンであることをアンヌ隊員にだけ明かすのでした。シューマンのピアノ協奏曲が流れる名シーンです。

 このときのアンヌ隊員のダンへの返答が、また素晴らしいものでした。

「人間だろうと宇宙人だろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの」

 アンヌ隊員のこの台詞によって、『ウルトラセブン』は民族や人種などの壁をはるかに超越した、宇宙規模の恋愛ドラマとして結実したのです。

自身にとっても大切だった「アンヌ隊員」

 ひし美さんは、1997年に女優人生を振り返った自伝『セブンセブンセブン わたしの恋人ウルトラセブン』(小学館)を執筆しています。共演陣と仲良くなるために、フルハシ隊員を演じた毒蝮三太夫さんとウイスキーの水割り一気飲み対決をしたなどの武勇伝を紹介していますが、とても素敵な一文も記しています。

「私よりも実力があり有名だった俳優さんはたくさんいますが、代表作に恵まれずにいつしか消えてしまった人も数知れません。そう考えてみると、いまだに『アンヌ隊員』を覚えてくれているファンがたくさんいる私は幸せです。」

 多くのファンがアンヌ隊員のことを想い続け、アンヌ役を演じたひし美さんもそのことを大切にしているようです。『ウルトラセブン』が伝説化している要因のひとつではないでしょうか。

(長野辰次)

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