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歴代ウルトラ怪獣に秘められた「大人の事情」。微妙に似てるのになぜ違う名前?

あの有名怪獣たちの進化後は?

1965年の東宝特撮映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』。登場したバラゴンの着ぐるみはその後さまざまな怪獣に作り変えられたという
1965年の東宝特撮映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』。登場したバラゴンの着ぐるみはその後さまざまな怪獣に作り変えられたという

 着ぐるみを改造した怪獣でもっともわかりやすいのは、『ウルトラQ』に登場したガラモンをほとんどそのまま流用したピグモンでしょう。『ウルトラマン』の前作にあたる『ウルトラQ』から流用された怪獣は多く、ペギラを改造したチャンドラーなどもわかりやすく有名です。

 しかし、流用元は『ウルトラQ』だけにとどまりません。制作である円谷プロつながりで、映画に使われたゴジラを使ったジラースも有名です。劇中でジラースは特徴であるエリマキをウルトラマンにはぎ取られ、ほとんどゴジラ状態で戦うという展開もありました。

 判別が少し難しい改造は、やはり前述のレッドキングのように、頭をまるごと変えた怪獣でしょうか。巨大ラゴンを改造したザラブ星人。ヒドラを改造したギガスなどはシルエットもだいぶ変わっているので、わかりづらいと思います。

 ちなみに前述した初代バルタン星人は『ウルトラQ』のセミ人間を改造したもの。マニアの間では有名な話です。それゆえに初代はデザインよりふっくらしていて、二代目はデザイン画に忠実でスマートなのです。

 さらに難易度が高いのは、ベムラーを改造したギャンゴ、『ウルトラQ』のピーターを改造したゲスラでしょうか。

 実はゲスラは最初、モスラ幼虫を改造する予定でデザイン画まで作られましたが、急きょ変更になってトカゲが巨大化した怪獣として制作されています。放送当時、「ゲスラがゲラン蜂の幼虫」と掲載されていた書籍が一部あったのは、この初期設定が誤って記載されているせいなのです。

 これと同じように着ぐるみの変更で大きな影響があったのが、第37話「小さな英雄」です。この回ではドラコとテレスドンが復活して登場しますが、シナリオではレッドキングとゴモラだったのです。

 ところが、レッドキングの着ぐるみは度重なる改造で傷んでいたため、同じ話数で登場したドラコに変更。ゴモラは第36話「撃つな!アラシ」に登場するザラガスに改造されていたため、テレスドンに変更されたのです。

「どうして強そうな怪獣から復活させなかったんだろう?」と子供心に疑問に思っていましたが、こういう理由があったわけですね。

 最後に……もっとも着ぐるみを改造された怪獣をご紹介しましょう。それは映画に登場したバラゴンが『ウルトラQ』のパゴスになり、それがネロンガ、マグラー、ガボラという順番で使われた例です。ここまで使われたら着ぐるみ冥利につきるというものでしょうか。

(加々美利治)

【画像】舞台裏で改造された、ウルトラ怪獣たちの「ビフォーアフター」(5枚)

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