「おはスタ」新MC声優・木村昴 ジャイアンの他に演じたキャラは?【3選】
2020年10月5日(月)より、TV番組「おはスタ」の新MCに声優の木村昴さん(通称:スバにぃ)が加わりました。そこで、改めて木村さんの魅力を感じさせてくれるアニメとそのキャラクターを紹介します。
人知を超えた状況下で、周囲や自分と戦う少年たち…『輪るピングドラム』『暗殺教室』
2020年10月5日(月)より、TV番組「おはスタ」の新MCに声優の木村昴さん(通称:スバにぃ)が加わりました。木村さんといえば、『ドラえもん』の剛田武(ジャイアン)役のほか、今期始まるTVアニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の山田一郎役としても注目を集めています。そこで、改めて木村さんの魅力を感じさせてくれるアニメとそのキャラクターを紹介します。
●『輪るピングドラム』(高倉冠葉)
ひとつめは、「生存戦略」や「デスティニー」という名ゼリフで一大ブームを巻き起こした『輪るピングドラム』に登場する、高倉冠葉(たかくら・かんば)。本作品は『少女革命ウテナ』、『さらざんまい』などを手掛けている幾原邦彦が監督・脚本を担当しているオリジナルアニメ作品。2011年7月~12月に放送されました。
本作品の主人公は、兄妹である高倉冠葉(CV:木村昴)、高倉晶馬(たかくら・しょうま/CV:木村良平)、高倉陽毬(たかくら・ひまり/CV:荒川美穂)の3人。ある日3人で水族館へ行った際、病気で弱っていた陽毬は突然倒れ、病院に運ばれるもそのまま命を落としてしまいます。両親が他界している中で大事にしてきた妹の死に悲しむ冠葉と晶馬でしたが、死んだはずの陽毬は、突如水族館で購入したペンギン型の帽子をかぶって「生存戦略―!」と叫び、生き返ります。しかし陽毬をこのまま延命させる条件として、陽毬に宿った謎の人格から“ピングドラム”の入手を義務付けられて――。
木村さんが演じる高倉冠葉は、高倉家の長男。女性から人気があり、表面では次々と恋人を作っていますが、実は妹である陽毬のことを一途に愛しています。陽毬のためならどんな犠牲も、自分の命さえも惜しまないまっすぐな思いは、時として彼に影を落とすことも。木村さんの力強く柔らかさも含む声は、強い、それでいて本当は優しい不器用な冠葉のキャラクターにぴったりです。
●『暗殺教室』(寺坂竜馬)
ふたつめは、暗殺する側とされる側の奇妙であたたかい関係を描く『暗殺教室』。「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載されていた同名のマンガ(著:松井優征/集英社)が原作となっています。アニメは2015年1月~6月に第1期が、2016年1月~7月に第2期が放送されました。
本作品の主人公は、月の7割を消し飛ばしてしまった報酬100億円の暗殺対象「殺せんせー」(ころせんせー/CV:福山潤)。ある日、進学校である椚ヶ丘中学校の問題児を集めた3年E組に、この殺せんせー、そして防衛省の人間・烏間惟臣(からすま・ただおみ/CV:杉田智和)がやってきます。そしてE組の生徒たちは、担任となった殺せんせーの暗殺を依頼され、日々暗殺に挑むこととなったのですが――。
木村さんが演じるのは、このE組の生徒のひとり・寺坂竜馬(てらさか・りょうま)。寺坂は、クラスメイトである潮田渚(しおた・なぎさ/CV:渕上舞)に捨て身の暗殺をやらせるなど、何かと横暴で負けず嫌いな“ガキ大将”。しかし殺せんせーの“手入れ”によって、その性格は少しずついい方向へと向かっていきます。思春期にありがちな不安定さをはらんだ荒々しさ、心の揺れは、木村さんの力の入った演技だからこそのリアリティ。