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『相棒』水谷豊さんのデビュー作、特撮『バンパイヤ』 変身シーンが話題を呼んだ

刑事ドラマ『相棒』でおなじみの俳優・水谷豊さん。デビュー作は手塚治虫原作の特撮ドラマ『バンパイヤ』でした。水谷さんの変身シーンが話題を呼んだ『バンパイヤ』をはじめ、人気俳優たちが巣立った特撮ドラマを振り返ります。

実は特撮出身だった水谷豊さん

『バンパイヤ』DVD Complete BOX(コロムビアミュージックエンタテインメント)
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 水谷豊さん主演の刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の新シリーズが、2020年10月14日(水)21時からスタートします。水谷さん演じる変わり者の刑事・杉下右京が、4代目相棒となる法務庁出身の異色刑事・冠城亘(反町隆史)と難事件に挑みます。

 2000年に単発2時間ドラマとしてスタートした『相棒』は、今回で第19シーズン、20周年を迎えています。近年は映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019年)などの監督としても活躍する水谷さんですが、俳優としてのデビューは16歳のときでした。

 水谷さんの俳優としてのデビュー作にして、初主演作となったのが、1968年放送のTVドラマ『バンパイヤ』(フジテレビ系)です。手塚治虫氏の同名マンガを原作にした、かなりユニークな特撮ドラマでした。

手塚治虫原作、実写とアニメを合成した映像

 水谷さんが『バンパイヤ』で演じたのは、謎めいた少年・トッペイでした。田舎から上京してきたトッペイ少年は、アニメーションスタジオ「虫プロダクション」で働き始めます。真面目に働いていたトッペイですが、満月の夜になると様子がおかしくなります。実はトッペイは満月を見るとオオカミに変身してしまう、オオカミ人間だったのです。

 トッペイの変身シーンは、ドラマの大きな見どころとなっていました。満月を見て悶え苦しむトッペイの体が徐々に長い毛に覆われて、オオカミに変身する過程が、実写とアニメーションとの合成によって描かれていました。まだCGのない、フィルムの時代です。フィルムとセル画を重ね合わせることで、合成画像を作ったそうです。

 アニメーションパートは、当時「虫プロ」に所属し、のちに劇場アニメ『銀河鉄道の夜』(1985年)などの名作を生み出す杉井ギサブロー監督らが手掛けていました。トッペイが勤める「虫プロ」は、原作と同じように東京都練馬区富士見台にあった「虫プロ」のスタジオがそのまま撮影に使われていました。かつての「虫プロ」の雰囲気を知ることができます。

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