マグミクス | manga * anime * game

【漫画】ライブに行けない今、オンラインで幸せをくれる人へ「ありがとう…」共感の涙

ライブを始めとした多くのイベントが中止や延期となるなか、配信ライブやオンラインイベントなどでファンを楽しませてくれるアーティストも増えました。ライブに行くことが大好きなしずかさんは、そのような取り組みへの感謝をつづったマンガをTwitterで公開しました。

ライブ会場が恋しい読者たちから共感の声「分かる」「泣ける」

ライブ応援グッズを泣く泣く箱にしまう…(しずかさん提供)
ライブ応援グッズを泣く泣く箱にしまう…(しずかさん提供)

 予定が次々と消え、先が見えない日々に心が折れそうになる……。多くの人が今抱えている気持ちと、そんななかでも人びとを楽しませようと頑張ってくれている人への感謝を表したマンガがTwitterで反響を呼んでいます。

 現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ライブを始めとした多くのイベントが中止や延期となっています。しかし、配信ライブやオンラインイベントなどを行い、ファンを楽しませてくれるアーティストも増えました。ライブに行くことが大好きなしずかさん(@shizukatou22)は、そのような取り組みへの感謝をつづったマンガ『心からありがとう』をTwitterで公開しました。

 まるで絵本のように、1ページ1コマで、うさぎのイラストと短い文章が描かれています。少ない内容ながら、気持ちが十分に伝わってくる作品に、読者から「じーんとした」「自分の状況と重なって涙が出た」「配信のおかげで頑張れている、感謝してます」「こんな時だからこそ、つながりの大切さを感じる」など、共感の声が多くあがりました。

 作者のしずかさんに、お話を聞きました。

ーーしずかさんがマンガやイラストを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 絵を描くのが好きなのは、きっかけが何か分からないくらい幼い時からです。続けて描くようになったのは、描いたものが褒められたとかそんなささいなことかなと思います。

 マンガは昔から身近にありました。少女マンガが特に好きで、小学生の時は少女漫画家が夢だったので、よく少女マンガを描いていました。ここ数年は楽しかった出来事だったり、握手会やライブの記憶を忘れずに心に留めておきたくて、レポートマンガを描くことが多くなっていました。

ーーかわいいイラストと心に残る言葉で構成された作風が特徴的ですが、こちらは1ページ1コマのマンガと捉えてよいでしょうか? また、このような作風はどのようにして生まれましたか?

 ありがとうございます。そうですね。マンガとして捉えてもらっても大丈夫です。私としては絵日記に近い感覚でもあるのですが、絵本のような形とも見てもらえるかと思います。自分でもどのジャンルに属するのかわかっていません(笑)。

 Twitterという次々に情報が流れていく環境で、さらっと読んでもらえる形にしたいと思って描いています。そのために絵も文も情報量が多くなりすぎないようには気をつけています。しかし思ってもないことは描けないので、自分の思ったことを素直に描き起こしているだけです。描き方としては本当に絵日記感覚ですね。

ーー『心からありがとう』をどのような思いでマンガに描いて公開したのでしょうか。

 最近は配信ライブをいろんなグループやアーティストの皆さんが行っています。オンラインでのファンミーティングなども当たり前のようになってきました。

 でも当たり前なんかじゃないんですよね、なかなか会えない難しい状況でもファンを楽しませようといろんな企画を練ってくれている演者の皆さんやスタッフさんがいるからこそ実現していること……自分たちだって大変なはずなのに、なんて、なんて優しいんだろう……と、この時期だからこそ改めて「ありがとう」を伝えたくなって、気が付いたら描き上がっていました(笑)。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 ありがたいことに共感の声をたくさんいただいています。そのなかで多くの方が「泣ける、泣いた」とおっしゃっているのが印象的です。楽しかった思い出を描いているのに、それが涙する原因になっている……それだけ過去を恋しく想っている方が多いという証拠なのかなと感じています。私のツイートで楽しかったことを思い出してもらえて、それがもう少しだけ踏ん張る力になれていたら、それ以上にうれしいことはありません。

『いつか帰ってきますように』(しずかさん提供)
『いつか帰ってきますように』(しずかさん提供)

ーー現在、ライブを始めとした人が集まるイベントの多くが自粛されており、そういった場に出かけることができない状況ですが、現在の心境をお聞かせいただけますか?

 本当に我慢の日々だと感じています。ライブはその場で感じる空気、音、温度含めて私の生きがいなので、生のエンターテインメントを奪われているというのは精神的にきついものがあります。

 ただ、それは受け手だけのことではなくて、主催者側のスタッフさんや演者さん、ライブに関わる全ての人がつらい思いをしている。そしてそんななかで何とかエンターテインメントを守ろうとしてくださっている。そのことに感謝の気持ちでいっぱいです。ただのいち消費者の私にできることは「ずっと待ってるよ」と声にすることなのかなと思っています。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 今まで通り女の子のイラストもうさぎのイラストも発表していきたいと思っています。ライブにまた行けるようになったらレポートマンガも復活させたいですね。どれも私の大切な表現方法なので、全部楽しんでいただけたらうれしいです。

(マグミクス編集部)

【マンガ】心にしみる、イラストと言葉 本編を読む

画像ギャラリー