【漫画】ガラケーの充電器がない！　妻の提案に夫は「ないでしょ」と思うが…？

ゲーム内での行動パターンと現実のリンク

　虹走さん（@nijibashiri）による『ボクの妻がゲーム好きな話』は、ゲームをこよなく愛するUちゃんとの日々の生活を描いた人気シリーズ。ゲームに関連した話題を中心に、さまざまなエピソードが公開されています。何気ない日常が描かれていて、その楽しそうで心温まるような毎日は、見ていてうらやましくなるほどです。

　たとえば『ボクの妻がゲーム好きな話417』では、携帯電話の充電器を探す過程で、まるでRPGのように隅々まで調べる“探索”の大切さを再確認。読者からは「ゲームから学ぶこともある」「ゲーム生活の知恵！」といった反響があり、コンビニエンスストアへの“探索”を提案したUさんに「すごい」「探索者の鑑」と称賛の声も集まっています。

　作者の虹走さんに、お話を聞きました。

ーー虹走さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。

　Twitterにて1年と2か月ほど、ほぼ毎日描き続けてきた『ボクと壊された初恋』が書籍として発売されたことで、漫画家としてデビューをしました。自身の学生時代の話を描いた作品でしたが、自分のなかにある本当に言いたいことを形にするって、とても大切なことなんだと思わせてくれた作品でもありました。

ーー『ボクの妻がゲーム好きな話417』で、読者からは「ゲームの経験が現実に生きている」といった感想が複数ありました。同じように、ゲームでの体験や行動パターンが、実生活に現れた例はほかにもありますか？

　最近、引っ越しをしたときに「まずは防犯面に気を付けよう！」と夫婦の意見は合致したのですが、妻からすればRPGで武器よりも防具から買うクセが出たからだったようです。

ーーキャラクターの造形や取り上げる題材など、虹走さんが作品を描くうえでポイントとしていることは何でしょうか？

　常にあるのは「自分に正直になる」という考え方です。相手の身体が大きいというイメージが最初にあれば、それを原型に描いていきます。題材も同じですね。計算して描いていくのが苦手なので、自分のなかにある「言いたいこと」をなるべくシンプルにマンガとして描いています。楽しかったことは「楽しかったよ！」と描きますし、これは辛かったよと言いたいときはそう描きます。当たり前のようなポイントではありますが、下手に良くしようとあれこれ凝り過ぎるよりも、自分の気持ちをシンプルに正直に描いたほうが読んでくださる方に伝わりやすいと思っています。

ーー『ボクの妻がゲーム好きな話』シリーズに対する反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。

　毎日たくさんのリプをいただいていてうれしいのですが、とにかくうれしいのは「Uちゃんさんかわいい」という声ですね。いつもいただいている声でもあり、一番うれしい声でもあります。妻を褒めてもらえるのはとにかくうれしいです！

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　ボクはTwitterでの発表が元で見てもらえるようになれた漫画家なので、フォロワーさんたちにこれからも楽しんでもらえるように、毎日描いていきたいですね。

（マグミクス編集部）