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漫画アプリ王手「LINEマンガ」のキーマン語る、「タテ読み漫画」を重視する最大の理由とは

20〜30代を中心に、国内で3000万ダウンロードを突破しているマンガアプリ「LINEマンガ」では現在、広く普及しつつある“タテ読みマンガ”の制作にいっそう力を入れています。そこには、「スマホで読みやすい」利点だけにとどまらない、Webマンガ普及における重要な役割がありました。

海外で圧倒的な読者数を抱えるタテ読みマンガ

LINEマンガのなかでもトップクラスの人気を誇る『女神降臨』は、韓国の作家yaongyiによるタテ読みマンガ作品
LINEマンガのなかでもトップクラスの人気を誇る『女神降臨』は、韓国の作家yaongyiによるタテ読みマンガ作品

 世界に注目されるマンガ王国・日本に変化が訪れています。通常のマンガは、右から左へとページをめくって横に読み進める形ですが、スマートフォンで読むのに最適な“タテ読みマンガ”が新たな支持を集めています。画面を上から下にスクロールすることで、話が展開していく“タテ読みマンガ”は、先行して普及している韓国やその他の国で「ウェブトゥーン」と呼ばれ、世界各国で急速に人気が高まっています。

 そんななか、『偽装不倫』『神之塔』『ノブレス』など、ドラマ化、アニメ化されるオリジナル作品を次々と配信している「LINEマンガ」は、国内マンガアプリで最大となる3000万ダウンロードを突破。韓国最大のウェブトゥーン配信企業との提携を強め、タテ読みのインディーズ作品を大募集する「タテ読みちょうだいプロジェクト」も実施していました。

 とはいえ、「マンガ王国」といわれる日本では従来形式の横にめくって読むマンガも、現状ではまだまだ主流です。なぜタテ読みマンガを重視するのか、そして今後日本のマンガにどんな変化が訪れるのか、LINEマンガのコンテンツ戦略を統括する、ユンCCOに聞きました。

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ーーLINEマンガは今回、「タテ読みちょうだいプロジェクト」で広くインディーズ作品を募集していましたが、いまタテ読みマンガを重視する理由は何でしょうか?

ユンさん(以下、敬称略) いま、LINEマンガと業務提携しているNAVER WEBTOONはオリジナルマンガを世界8か国語で配信しており、グローバルMAU(月間アクティブユーザー数)で各国およそ6700万人以上のユーザーがいます。配信されるコンテンツのほとんどはタテ読みマンガです。

 LINEマンガでタテ読み作品を重視して作っていく理由は、この世界中のユーザーにいち早く日本発のマンガ作品を読んでもらうためなのです。従来形式の横読みのマンガを各国向けに配信しようとすると、編集や演出、翻訳などのローカライズに多くの時間がかかり、最短でも半年、長くて1年もかかってしまいます。

 しかし、タテ読みマンガの場合は、日本で作品が更新されたその翌週あるいは翌々週には、世界中のユーザーが最新話を読むことができます。はじめからローカライズを考慮してマンガを制作しているため、“世界同時連載”ということも可能になっています。

 LINEマンガは2020年の8月に、世界最高レベルの電子コミックのノウハウを持つWebtoon Entertainment Inc.の傘下に入りました。これにより、オリジナル作品の制作を今まで以上に強化するだけでなく、世界各国で展開するWebtoonサービスと連携することによって、日本のマンガ家のグローバル進出をLINEマンガがリードし、機会を拡大していきたいと考えています。

【画像】タテ読みマンガならではの魅力も? LINEマンガ人気作の描写(7枚)

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