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打ち切りの危機にあった『銀河漂流バイファム』 高評価が全話放送へつながる

1983年10月21日、TVアニメ『銀河漂流バイファム』の放送が開始。大人たちを失った13人の少年少女が練習艦ジェイナスに乗り、地球を目指す過酷な旅路を描きました。オープニング曲の歌詞が全て英語だったのも印象的な作品です。

OPの歌詞がすべて英語だった『銀河漂流バイファム』

『EMOTION the Best 銀河漂流バイファム DVD-BOX1』(バンダイビジュアル)
『EMOTION the Best 銀河漂流バイファム DVD-BOX1』(バンダイビジュアル)

 1983年10月21日は、TVアニメ『銀河漂流バイファム』(バイファム)の放送が開始された日です。『15少年漂流記』をモチーフとした作品で、謎の敵、ククトニアン人に襲われ大人たちを失った13人の少年少女が練習艦ジェイナスに乗り、地球を目指す過酷な旅路を描きました。当初の裏番組はテレビ朝日版『ドラえもん』であり、視聴率は低迷。23話での終了も考慮されましたが、視聴者の中学生・高校生を中心とした署名活動により打ち切りは回避され、全46話が放送されました。ライターの早川清一朗さんが、作品の見どころを振り返ります。

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『バイファム』と言えば思い出すのが、歌詞が全て英語という、当時としては類を見ないオープニングテーマ「HELLO,VIFAM」です。この曲を最初に聞いた時の「えっ! ロボットアニメでこんなに格好いい歌があるんだ!」という衝撃は、今も忘れられません。1980年代のロボットアニメの曲には名作がたくさんありますが、そのなかでもトップランクの傑作にして異色作と言えるでしょう。

 なお、会話部分については本曲を作り上げたロックバンド「TAO」のメンバーが担当しており、ヴァイオリン&キーボードを担当していた関根安里氏が基地管制官役、ボーカルのDavid Mann氏がパイロットとコンピューター音声の役、作詞を担当したジャネット・辻野氏がマザーアームコンピュータ役だったことが、関根氏による「mixi」への書き込みで判明しています。

 しかしオープニングのインパクトとは裏腹に、本番組は低迷してしまいます。その最大の理由と言えるのが、裏番組がテレビ朝日版『ドラえもん』だったことでしょう。当時は小学生だった筆者もどちらかというと『ドラえもん』派であり、『バイファム』はたまにオープニングと番組の最後の方を見るという感じで、全話を見たのはLD-BOX発売後でした。

 一時は打ち切りも示唆された『バイファム』でしたが、視聴者の中心層だった中・高校生による署名活動により、無事46話を完走しただけではなく、OVAも製作されました。ファンの声を直接届けるという手段は1980年代にはしばしば行われており、衝撃的な最終回で知られる『宇宙戦士バルディオス』も劇場版の製作にこぎつけるなど、一定の効果をもたらしています。

【画像】『バイファム』の印象的なOP曲

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