放送45周年「パネルクイズ アタック25」 プレステ2で堪能できる児玉清さんの「名調子」
時事ネタ以外なら、今でも手応え十分

またハガキが当選して予選に進むと、アンケートを記入した上で3分間の筆記テスト、プロデューサーとの面接へと進むのですが、テストの結果はもちろん、面接でもプロデューサーのハートをガッチリつかまなければ落選という結果になってしまいます。
その面接では回答次第で「空手の瓦割り」や「サイコロ振り」などのミニゲームが行われるのですが、実際の「アタック25」では当然そんなコトもなく、面接も個別ではなく集団で実施しているとのことです。このように本戦に進むまでは正直、かなり長いですが、これも伝統の番組に出場するためには越えなければいけない壁となっています。
その後、無事に予選を通過し、憧れの「アタック25」に出場することになるのですが、このゲームも実際の番組のとおり問題はかなりハイレベル。2009年に発売されたゲームゆえに最新の時事ネタこそありませんが、文学、歴史、社会、スポーツなどからバランスよく出題され、かなりの難問揃いとなっています。ゲームをしながら雑学の豆知識が得られることも、こうしたクイズゲームの醍醐味です。
またこの『アタック25』。テレビ番組のとおり解答者は赤・緑・青・白に分かれ、解答後にパネルをオセロのように取っていくシステムなのですが、こうしたゲーム性も大きな魅力のひとつ。調子よく解答を重ねたところで、他の回答者に『角』を取られ、他の出場者にパネルがひっくり返された時のムカつき具合もヒトシオなものとなっています。
もちろん、パーフェクトを達成するには、クイズの正解だけではなく、戦略を考えなければなりません。ここが、45年をこえてもなお継続している番組の面白さのひとつではないでしょうか。
さまざまな番組が目まぐるしく過去のものになっていく現在、あと5年もすれば半世紀を迎える「パネルクイズ アタック25」。昭和世代としては、このまま大幅なリニューアルをすることなく番組の継続を願うばかりです。
(渡辺まこと)