【漫画】仕事で多忙な同期が「小説を書きたい」…無理と思いきや、驚きの展開に!
マンガを描く時間をつくるために、忙しい会社を辞めることにしたうえはらけいたさん。送別してくれた同期の北原くんは「僕も小説を書きたいと思ってる」と言います。2年後、久しぶりに北原くんと再会したうえはらけいたさんは、衝撃の事実を知ることに……!
忙しいのに…「すごい」「時間をつくるのがうまい」
マンガを描く時間をつくるために、忙しい会社を辞めて転職することにしたうえはらけいたさん(@ueharakeita)。送別会を開いてくれた同期の北原くんから「僕も小説を書きたいと思ってる」と聞きます。うえはらけいたさんは「お互い頑張ろう」と励ましますが、内心「忙しい会社だし、なかなか書けないだろうなあ」と思っていました。そして2年後、久しぶりに北原くんと再会し、衝撃の事実を知ることに……!
うえはらけいたさんがこの時のことを描いたエッセイマンガ『僕のとてつもない同期を紹介します』がTwitterで公開されました。2020年10月14日に書籍『ふたり、この夜と息をして』(ポプラ社)で小説家デビューを果たした北原一さんの実話エピソードに、読者から「すごい」「声出た」「完璧なのに全く嫌味がない」などの驚きの声があがりました。
作者のうえはらけいたさんに、お話を聞きました。
ーー『僕のとてつもない同期を紹介します』のエピソードをマンガに描いて公開しようと思ったきっかけはありましたか?
実はこのマンガを投稿したのが、まさにマンガの出来事があった数日後のことなんです。なので、北原くんから出版の報告を受けて「この衝撃と感動を、僕だけのものにしておくのはもったいない……!!」と思い、ほとんど衝動的にこのマンガを描いた、という感じです。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「すごい人って、やっぱり時間をつくるのがうまい人なんですよね」と共感してくださった方が何人かいたのが印象に残っています。また、何人かの方が「こういった話題を、恥ずかしがらずに描けるうえはらさんも素敵ですね」といったようなことを言って下さったのはうれしかったです。僕は友達をネタにマンガを描いてるだけなので全然素敵じゃないです、すみません……と恐縮しましたが……(笑)。
ーー同期の北原さんは、才能もおありなのだと思いますが、やると決めたことを実践する行動力や、毎日コツコツと努力なさっていたことも結果につながったのではと思います。北原さんの姿を見て、うえはらけいたさんはどのようなお気持ちでいらっしゃいますか? また、ご自身の活動に影響は受けましたか?
本当にそう思います。北原くんの話を聞くまで、仕事をしながら創作は難しいと思っていましたが、自分で自分を律せるかどうかが全てなのだな、と考えを改めさせられました。
僕は最近ダラダラとなし崩し的に作業をしていることが多かったのですが、これを機にスケジュール帳を買って、毎日寝る前に翌日のスケジュールを細かく立ててから作業する、というルールを作りました。(ちゃんと働いている方からしたら当たり前すぎることかもしれませんが……!)半年近く在宅作業をしており、そろそろだらけてきてしまっているので、この新ルールは良い刺激になっています。
ーーTwitterで精力的にイラストやマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
やはり今回のような、身近な同世代の人が賞を取ったり、連載を始めたりすることで感じる「嫉妬心」が一番の原動力だと思います。執念深すぎる嫉妬心は毒ですが、程よいプレッシャーを与えてくれる「健全な嫉妬心」は、これからも大切にしていきたいと思っています。
●うえはらけいたさん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)