漫画『プリンタニア・ニッポン』 未来世界で「もちもち触感」な日常…発想の源泉はどこに?
生体プリンタから出力された不思議な生き物「すあま」と、男性との暮らしがユーモアに描かれたショートコミック『プリンタニア・ニッポン』が、単行本となって発売中です。未来を舞台にした世界観と、そこに盛り込まれた独特のアイデアについて、作者の迷子先生に聞きました。
未来のガジェットへの好奇心から、世界観を作り上げた

生体プリンタから出力された不思議な生き物「すあま」と男性との暮らしが描かれたショートコミック『プリンタニア・ニッポン』が、単行本となって発売中です。同作品はWebメディア「マトグロッソ」で連載中で、単行本では、第1話~第16話に加えて、コミック限定の描き下ろし2編も収録されています。
独特の世界観とSF的な設定が特徴の『プリンタニア・ニッポン』について、作者の迷子先生に話を聞きました。
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ーー「生体プリンタから出力された謎の生き物との暮らし」というテーマは、どのように発想されたのでしょうか?
迷子先生(以下、迷子) そもそもは、未来のガジェットをテーマにしてtwitterに1ページマンガを上げていこうと考えて描き始めたものでした。そのマンガが拡散されて、今の担当さんに声をかけていただき、「かわいいプリンタニアとの暮らしをメインに据えてほしい」と依頼されたため、そこから話を広げて今のような形になっています。
ーー作中では、「治療虫」など、個性豊かなガジェットが登場しますが、着想のもとになったものはありましたか?
「今はないけど未来にあったら面白いな」と思うものや、「便利だな、あったら怖いな」と思うものから連想しています。AIによる診断治療システムと考えると、もうそんなに非現実的な話でもないんじゃないかなと思っています。
ーー人類と不思議な生き物「プリンタニア・ニッポン」の間に介在する「コンサル」が、物語全体を通して重要な役割を果たし、かつ世界観にも関わっているように思います。
迷子 あの世界自体は、4コマで描いたり読み切りで描いたり、小説で書いたりしていました。どこにも出していないものもあるし、すでに別の出版社でボツになったものもあります。コンサルも、そこに今とは違う形で登場させていました。プリンタニア・ニッポン内でのコンサルのキャラクターは、アマゾンの「Alexa」やアップルの「Siri」といったAIアシスタントの振る舞いに影響を受けていると思います。



