『香川愛生とふたりで将棋』は新時代に適応したAI将棋ゲーム。棋力アップに多様な使い方も
香川愛生女流三段が企画し、自ら出演する将棋ソフト『香川愛生とふたりで将棋』が、2020年10月30日に発売されました。将棋経験がある筆者がプレイし、棋力アップに役立つ多彩な機能やAIとの「ペア対局」などを体験しましたが、将棋AIと人間が「共存共栄」する新しい時代に適応したソフトであることを実感しました。
入門者でも有段者でも楽しめる『香川愛生とふたりで将棋』
新たなAI将棋ソフト『香川愛生とふたりで将棋』が2020年10月30日にWindows向けに発売されました。人気女流棋士、香川愛生女流三段が企画・原案・出演をつとめるソフトで、多彩な対局モードや学習コンテンツ、そして香川愛生女流三段とペアを組んで対局できる「ペア対局」が大きな特徴です。将棋経験のある筆者が実際にプレイしてみました。
『香川愛生とふたりで将棋』は、<通常対局><詰将棋><将棋道場><将棋教室><ペア対局><オプション>の6つの項目があります。まずは<通常対局>をプレイ。相手のレベルが初心者・11級から1級、さらに初段から四段まで16段階もあり、自分のレベルに合わせた対局を楽しむことができます。もちろん、“まった”“ヒント”の機能もありますし、対局終了後には“形勢グラフ表示”で解析することが可能です。
ちなみに、多少腕に覚えのある私は初段と対局しましたが、簡単に敗れてしまいました(“まった”や“ヒント”を使えば勝てますが……四段はさらにハイレベルです!)。そして、<詰将棋>では一手詰めから十一手詰めまで100問あり、棋力アップの学習ができます。
<将棋教室>では、香川愛生さんが、初めて将棋を指すという初心者にも分かりやすく解説してくれます。解説の後には3択問題があり、学習の成果を確認できるようになっているのです。これは筆者のような経験者にも嬉しい機能です! 自分が初心者に教える時の参考になります。
目玉は「ふたりで将棋」。イベントさながらのペア対局を体験
このソフトの目玉ともいうべき新機能が<ペア対局>です。将棋ファンならおなじみの、ふたり対ふたりの対局。将棋イベントなどでよく行われている人気のプログラムで、ふたり一組になって交互に指していきます。イベントでは、プロの男性棋士と女流棋士がペアを組んだり、選ばれた一般の方(子供のケースが多い)とプロ棋士が組んだりします。
そんな人気プログラムをこのソフトで体験できるのです。しかも人気女流棋士の香川愛生さんとペアを組めます。対局相手は、売店の店員、道場の少年、将棋アイドル、ライトノベル作家、アナスタシア(ロシアの金髪美女)、早乙女香(女流)の7人。勝ち進めれば強い相手になっていき、最後の女性ペアはかなりの強敵です。香川愛生さんと一緒に勝利を目指していきます。