マグミクス | manga * anime * game

『鬼滅の刃』炭治郎・善逸・伊之助の“ギャグ”役割分担 真のお笑い担当は冨岡義勇?

第4のギャグキャラクターは冨岡義勇?

クールな印象の義勇だが… 画像は『鬼滅の刃』Blu-ray 2(アニプレックス) (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
クールな印象の義勇だが… 画像は『鬼滅の刃』Blu-ray 2(アニプレックス) (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 伊之助のギャグについては「無限列車編」では普段は強気一辺倒の伊之助が、初めて巨大な機関車を見て「こいつはアレだぜこの土地の主……」と怯えながらも体当たりをかけるなど、これから始まる激戦の前の一服の清涼剤となっているように思えます。他にもまだアニメ化がされていない「柱稽古編」で、過酷な柱稽古の開始を知らせる際に窓を割りながら飛び込んできて胡蝶しのぶに怒られるなど、「重要な局面に突入する前のほぐし」として使われているのではないでしょうか。

 そして3人以外にギャグを担当するキャラクターとして登場するのが、冨岡義勇です。ただ、義勇のギャグについては炭治郎以上にシリアス度が高い場面で繰り出されており、本人もいたって真面目に口にしている言葉が一周回ってギャグになってしまっています。例えば「那田蜘蛛山編」でしのぶを捕まえたとき「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」と言われ、「俺は嫌われていない」と返したシーンがその典型でしょう。

 原作コミックの「柱稽古編」では、炭治郎とのやり取りのなかで、義勇のセリフに対してナレーションが「誰か止めてあげてください」とツッコんでいます。ストーリー全体を見ても、ナレーションで直接ツッコミを入れられているシーンは極めて少なく、それだけ義勇というキャラクターは吾峠先生にとって、特別な存在であることが見て取れます。ギャグシーンでの使われ方が炭治郎と非常に似通っていることや序盤から最終局面までの両者の関わり方などから見ても、義勇は極めて主人公に近い扱いを受けているキャラクターなのでしょう。ちなみに、原作ではナレーションとして語られる部分は、アニメではキャラクターの心情としてセリフに代わっています。アニメ化された際にどう表現されるのかが見ものです。

 シリアスな場面が多い『鬼滅の刃』ですが、適度に軽いギャグを混ぜ込むことにより雰囲気が暗くなりすぎるのを防いでおり、結果として親しみやすさが増しているように思えます。本編以外にも、おまけとして吾峠先生の描く4コママンガやパロディマンガ『中高一貫!! キメツ学園物語』など、心を軽くしてくれるギャグ要素が多いことも、『鬼滅の刃』の重要な魅力なのではないでしょうか。

(早川清一朗)

1 2