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連載20年の『ギャグマンガ日和』 ファンに人気の「隠れ傑作」4選。腹筋が休まらない?

『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』シリーズが連載20周年を迎え、「ベストオブギャグ総選挙!!」があわせて開催されました。聖徳太子、松尾芭蕉、と人気“シリーズ”の回が上位にランクインする中、単独で1000票以上を獲得したエピソードも多くありました。今回は「トップ10」に入らずとも、ファン人気の高いエピソードを4つ紹介します。

増田こうすけのギャグワールドを堪能する4エピソード

『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』5巻(集英社)。「第75幕 西遊記~旅の終わり~」を収録
『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』5巻(集英社)。「第75幕 西遊記~旅の終わり~」を収録

 連載20周年を迎え、TVアニメなどでも多くのファンに親しまれている「増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和」シリーズ(以下、『ギャグマンガ日和』)。それにあわせて自分の好きなエピソードに投票する「ベストオブギャグ総選挙!!」が開催され、のべ15万もの票が集まりました。

 第1位は『ギャグマンガ日和』の記念すべき第1幕「なめられペリー」という結果に。そこに聖徳太子シリーズやネットを中心に話題を集めた「麻雀」「ソードマスターヤマト」など、増田こうすけのギャグワールドが炸裂した傑作エピソードがトップ10にランクインしています。今回はそんな「ベストオブギャグ総選挙!!」で惜しくもトップ10入りは逃したものの1000票以上獲得した超傑作エピソードを紹介します。

●第11幕 昆虫のふしぎシリーズ[37] アカトンボのふしぎ(第2巻収録)

『ギャグマンガ日和』ではおなじみの設定である“博士とちびっこ”の回。その記念すべき最初のエピソードです。小学3年生のトオルくんが昆虫博士にアキアカネについてあれこれ教えてもらう、いかにも教育マンガにありそうな設定と画風で話は進むのですが……のっけからギャグの密度がとにかく高い!

 アキアカネの卵の比較対象が野茂英雄だったり、解説にかこつけて何かと博士が裸体を露出したがったり(顔しか出してないので読者には見えないという演出つき)、よく読めば最初の登場人物プロフィールにもびっしりギャグが忍ばせてあったりと、余白が許す限り読者を笑わせようとする、作者のギャグ漫画家としての真骨頂が味わえる初期の傑作のひとつです。この後も“博士とちびっこ”の構図は増田こうすけ作品の中核を担う設定へと進化していきます。

●第75幕 西遊記~旅の終わり~(第5巻収録)

『珍遊記』、『西遊記ヒーローGo空伝!』、『Peeping Life-World History 天竺からの帰還』など、ギャグ作品のモチーフとして使われることも多い西遊記。増田こうすけ氏が満を持して手がけたのがこのエピソードです。

 物語は三蔵法師たちがようやく天竺へと辿り着いたところからスタートするのですが……予想の遥か斜め上をいく天竺のビジュアル、どこまでも愚かな三蔵法師と孫悟空、沙悟浄のハイテンションな掛け合い、ラストまで疾走感あふれる怒涛の展開に、腹筋が休む暇もありません。また、キーパーソンである猪八戒の衝撃的な扱いに、一部ではちょっとした「ホラー回」ととらえる向きすらあります。何層にも魅力が重なった人気エピソードです。

 ちなみに、やたらとキャラクターが血(アニメでは黒い液)を噴出することでおなじみの『ギャグマンガ日和』ですが、三蔵法師は序盤に大量出血するため後半では“血以上の何か大事な液体”が噴出するという新しいダメージの表現方法も登場します。ギャグの中でマンガ表現の可能性を広げる、増田こうすけ氏の鬼才ぶりを感じさせてくれる回でもあります。

【画像】アニメに舞台に…見る者の腹筋を破壊し続ける『ギャグマンガ日和』の世界(7枚)

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