漫画『黒猫ろんと暮らしたら』のAKR先生が語る、愛猫との「運命の出会い方」とは?
初めて飼った猫・ろんとの暮らしを絵日記としてTwitterで公開しているAKR先生。かわいらしくほのぼのとした絵日記は反響を呼び、単行本『黒猫ろんと暮らしたら』の第2巻が発売中です。AKR先生にお話を聞きました。
猫が怖い祖母とも打ち解けた、ろんの魅力

動物病院で保護されていた野良の子猫を引き取り、初めて猫を飼い始めたAKR先生(@bou128)。猫を「くろあん(愛称:ろん)」と名付け、「ろん」との暮らしを『ろんの絵日記』としてTwitterに投稿しています。かわいらしくほのぼのとした絵日記は反響を呼び、単行本『黒猫ろんと暮らしたら』も発売中です。
単行本1巻では、「ろん」を引き取ってから始まった日々の暮らしや、動物病院で教えられた「ろん」のルーツなどが描かれました。今回は、2020年9月に発売された単行本2巻『黒猫ろんと暮らしたら2』について、作者のAKR先生にお話を聞きました。
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ーー2巻では、「ろん」が実家の家族と交流し、家族もまた笑顔になるエピソードがたくさん描かれました。「ペットを実家に連れて行く」というのは関心が高いテーマだと思いますが、読者からはどのような反響があったのでしょうか?
AKR先生(以下、敬称略)「ろんちゃんが幸せそうでよかった」「家族と仲良くなれてよかった」という感想をよくいただいています。一般的には「(犬は人につき)猫は家につく」と言われているので、引っ越しによるろんのストレスを心配してくださっ方がいらっしゃるのではないかなと思います。
それに、さらりと書いた「もし実家の環境とろんが合わなくても、いつでもアパート生活に戻れるように数か月は契約したままにした」という部分についても「そういうリスク管理をしているのがよかった」と感想をいただくなど、エピソードを丁寧に読んでいただいてるんだなと嬉しくなりました!
ーー初めて実家に「ろん」を連れて行った時に悲鳴を上げた祖母ですが、その後すっかり打ち解けるまでになるエピソードは心が温まります。祖母が「ろん」に心を開いたきっかけは何だったとお考えですか?
AKR どうやら祖母は、猫の威嚇の「シャー」という声や、猫パンチ・爪でひっかくといった攻撃が怖かったようです。しかしある日、猫が出ているバラエティ番組を見ていたら唐突に「そういえばこの子は、今まで怒ったところを見たことがないな」と言い出して、その時「ろんは何をしても怒らない」ということに気付いた(理解した)ようです。
それ以降、急速にろんとの距離が縮まりました。今ではろんの背中やお腹を指でツンツンとつついては「?」というおとぼけた顔で振り返ったり、優しく肉球で指をつかみに来る姿を見て笑ったり、そばにすり寄ってくるろんのお尻をトントンとたたいてあげたりしています。