東映アニメ作品「4作目」の意外な共通点。デジモン、セラムン、プリキュアも…?
東映アニメーション作品のシリーズを見ていくと、4作目にある共通点=ジンクスを見つけることができます。それらは、作品の作り手による苦労や創意工夫も想起させてくれます。
トランスフォーマーとデジモンの「意外な共通点」
長年、日本のアニメーション業界をリードしてきた東映アニメーション。いくつもの名作、シリーズを制作してきましたが、実はあるジンクスがあります。それは連続して放送したシリーズの第4作目に起こるというのですが、それが何なのか、順序だてて解説しようと思います。
最初は「トランスフォーマー」シリーズの第4作目『トランスフォーマー 超神マスターフォース』(1988年)です。
トランスフォーマーシリーズといえば、自動車や飛行機などがロボットにトランスフォーム、いわゆる変形するというところが全シリーズ通してのお約束です。本作品にもこの変形はあるのですが、他のシリーズと大きく違うのは、人間がトランスフォーマーに変身することです。
説明しますと、人間がマスターブレスというアイテムで強化服に身を包み、トランスフォーマーの頭やエンジンになり、トランステクターと呼ばれる車や飛行機に合体。それが変形してトランスフォーマーになります。
逆に、プリテンダーと呼ばれるトランスフォーマーは、普段は普通の人間に変身して生活していますが、戦闘になると強化服を装着後に「プリテンダー」の掛け声でトランスフォーマーの姿に戻ります。シリーズ最大の異色作と呼ばれていますが、放送当時から人気が高く、今でも一番好きなシリーズという人は少なくありません。
次にご紹介するのはデジモンシリーズ、その第4作目である『デジモンフロンティア』(2002年)です。
デジモンシリーズといえば、デジモンとパートナーとなる子供がコンビとして活躍するのが基本的なスタイルです。しかし、本作品では子供たちがデジモンに変身して戦うという、シリーズの中でも異色作となっています。
この「変身する」という部分は独特なものでしたが、デジモンが進化して強くなる点と、冒険の舞台は「デジタルワールド」というシリーズの特徴は変わりません。
この2作品をご紹介しただけでジンクスがわかったという方も多いかと思います。しかし、このジンクスは他のシリーズ作品でも当てはまってしまうのです。