マグミクス | manga * anime * game

話題沸騰のドラマ『恋する母たち』 柴門ふみ先生の原作と見比べる楽しさも

原作を読んでいると納得できるキャスティング

スピンオフドラマ『恋する男たち』。動画配信サービス「Paravi」で配信中
スピンオフドラマ『恋する男たち』。動画配信サービス「Paravi」で配信中

 今回、ドラマの脚本を担当されているのは、ラブストーリーの名手・大石静先生です。また、原作ファンの方からも納得するキャストの顔ぶれ。

 主人公3人はもちろん、それぞれの旦那、恋する相手、息子。タイプが全く違う9人の男性像に、思わず「私だったら…」と考えてしまいます。

 学生時代が舞台の少女マンガであれば、お互いを好きかどうかだけを考えれば良かったけれど、『恋する母たつ』ではそうはいかず……それは男性たちも同じで、自分と家族と相手と全てを考えた上で結論を出していくという、難しい役どころを個性的な役者さんたちが見事に演じています。

 男性たちが気になったという方は、動画配信サービス「Paravi」で放送されているスピンオフドラマ『恋する男たち』もぜひ。本編とは違った魅力を見ることができます。

 そして、この3組の夫婦や恋人に関わってくる悪女たちがまた素晴らしいです。杏の旦那と駆け落ち、10年の時を経てまた杏の前に姿を現した斉木由香(瀧内公美)や、まりの旦那と浮気をして略奪を狙う山下のりこ(森田望智)など、画面に登場しただけで息を呑む怪演が光ります。

 これから、優子と関係を持った赤坂くんの元彼女とうい役回りも登場し、波乱が増していく展開とキャスト方のハマりっぷりがより一層楽しみです。

原作マンガの心情表現もまた魅力

原作マンガ『恋する母たち』第1巻(小学館サービス)
原作マンガ『恋する母たち』第1巻(小学館サービス)

 原作より増えているシーンで嬉しいのは、母たち3人が喫茶店でお互いの状況を話すシーンや、息子たちの交流シーンです。

 登場人物たちを取り巻く事象は、ひとつひとつが強すぎて、ひとりじゃ立っていられないようなものばかり。そんなか、同年代同士で心の内を話していると、本人たちらしさが垣間見えて安心します。素直に「ムカつく!」と口に出せている主人公たちにホッとする時間です。

 また、マンガと変わらず、息つく間もなく三者三様にくるくる展開していくテンポ感。1時間ドラマがあっという間に終わっていきます。これまで放送されたドラマの第4話で、すでにマンガの半分くらいはきたかなという印象です。

 ドラマオリジナルな終わり方をするのか、原作通りに終わるのかも気になるところですね。

 原作マンガは全7巻で完結しており、ドラマで興味が出た方や、先が気になっちゃうよ! なんて方もぜひ手をお伸ばしください。マンガでは、主人公たちの心情が無言で描かかれる場面も多数あり、画力と魅せる構成力に圧倒されます。

 柴門先生が描く、表情ひとつで読み取れる巧さが、またドラマとは違った『恋する母たち』の魅力を再発見させてくれると思います。

 果たしてこれはハッピーエンドに向かっているのか。そもそもこの3人の主人公が行き着く「ハッピーエンド」とはどこを指しているのか。読み終わったときにあなたは誰に感情移入していますか? 引き続き『恋する母たち』を楽しみましょう!

(別冊なかむらりょうこ)

1 2 3