『鬼滅の刃』で漢字検定1級突破も? 難しい漢字の最強技は「蟲の呼吸」だった
子供から大人まで幅広い世代から支持される『鬼滅の刃』。個性的なキャラクターや感動的なストーリーなど、多くの魅力が語られていますが、今回注目したいのは作品に出てくる必殺技の漢字です。というのも、実は『鬼滅の刃』を読むだけで、超難関の漢字能力検定1級に合格できる可能性も高まるかもしれません。
レベルが高すぎ!『鬼滅の刃』の必殺技に使われている漢字

『鬼滅の刃』には、剣士たちが鬼を倒すために使う多くの必殺技が登場します。例えば「水の呼吸 壱ノ型 水面切り」「風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐」など。見て分かるとおり、ひとつの技の名前には、とても多くの漢字が使われています。
ちなみに「○○の呼吸」というのが技の流派、「○○の型」は技の分類、最後の部分が技の固有名詞となっています。剣士たちは技を1回繰り出すのに、多いときには10文字以上を言わないといけないため、剣の腕前だけではなく学力もかなり必要になるでしょう。
しかも、これらの必殺技の漢字には、合格率わずか5%の「漢字能力検定1級」レベルのものも多くあるのです。
例えば、「風の呼吸 漆ノ型 勁風・天狗風(けいふうてんぐかぜ)」の「勁」。“つよい”という意味を持つ1級レベルの漢字で、総画数は9画です。
次に、「恋の呼吸 弐ノ型 懊悩巡る恋(おうのうめぐるこい)」の「懊」。“うらむ、なやむ”という意味を持つ1級レベルの漢字で、総画数は16画です。
そして、「霞の呼吸 漆ノ型 朧(おぼろ)」の「朧」。“姿がかすむ”という意味を持つ1級レベルの漢字で、総画数は20画です。
皆さんはこれらの漢字、スラスラと書けるでしょうか? スマホやパソコンなどの普及で、ただでさえ漢字を書く機会が少なくなった今、書ける人は多くないのではと思います。しかし『鬼滅の刃』は少年マンガであるにも関わらず、このレベルの漢字を使った技が次々と登場します。つまり『鬼滅の刃』を読むことは、それだけで漢字能力検定1級レベルの勉強をしているといってもよいでしょう。
ここからは、1級レベルの漢字を使っている技を、流派別トップ3の形でまとてみましょう。
まず第3位は「蛇の呼吸」で、ふたつの漢字が必殺技に入っています。1つ目は「蛇の呼吸 参ノ型 塒締め(とぐろじめ)」の「塒」。“蛇が体を渦巻き状にしたとぐろの状態を表し、総画数は13画です。2つ目は「蛇の呼吸 伍ノ型 蜿蜿長蛇(えんえんちょうだ)」の「蜿」。“蛇がうねりながら進む様子”を表す漢字で、総画数は14画です。
「蛇の呼吸」といえば伊黒小芭内が使い手ですが、その攻撃は、太刀筋を変幻自在に操って相手を追い詰めるスタイル。きっと、あらゆるパーツが入り組んだ難しい漢字もお手のものでしょう。