『進撃の巨人』ついにファイナル! 序盤のトラウマ・伏線3シーンを振り返る
2020年12月6日(日)24時10分より、NHK総合で放送開始されるアニメ『進撃の巨人』The Final Season。2013年の第1期の放送開始時には想像できなかった物語が繰り広げられます。序盤で植え付けられた、強烈なトラウマシーンと伏線を振り返ります。
人類の敵は”巨人”なのか…?
アニメ『進撃の巨人』The Final Seasonがついに2020年12月6日(日)24時10分より、NHK総合で放送開始されます。
TVアニメ第1期(シーズン1)の放送が開始されたのは2013年4月。「立体機動装置」のアクションシーンは驚くほどよく動き、クレジットされたアニメーターの多さから、ファンは「作画兵団」と呼んだほど。全編において高クオリティを保ち続けました。諫山創先生による原作マンガもアニメの人気とともにさらに売上を伸ばし、累計発行部数は1億部を突破しています。
原作マンガ、アニメともに人気の高い『進撃の巨人』ですが、トラウマになるようなシーンの数々も……。アニメのファイナルシーズン放送前に、物語序盤に巨人の脅威を描いたシーンを伏線とともに振り返ります。
1.エレンの目の前で母・巨人に食われる
『進撃の巨人』という作品を視聴者の心に植え付けた、最も印象的なシーン。突如現れた超大型巨人に壁が破られ、巨人たちが街へ侵入してきます。家に駆け戻ったエレン・イェーガー(CV:梶裕貴)とミカサ・アッカーマン(CV:石川由依)の目の前で、母のカルラ(CV:鷹森淑乃)はニッタリと笑う巨人に食い殺されてしまいます……。このときカルラを食べた巨人の正体はあとで明かされることに。序盤から重大な伏線があったのです。
2.エレン、初戦で巨人に足を食いちぎられる
厳しい訓練を経て、トロスト区で兵士となったエレン。そこに再び、超大型巨人が姿を現し、壁を破壊します。先輩兵士たちが前線で次々倒れ、エレンたち訓練兵も街に侵入した巨人と戦うことに。104期生同期のトーマスが巨人に食われたことに激高したエレンは、隊列を崩して先行。立体機動装置で巨人に斬りかかりますが、奇行種に足を食いちぎられて倒れてしまいます。エレンの脱落で、同期たちも次々と巨人の餌食に。足を失ってしまったエレンに、「義足?」「主人公は別にいる?」とビジュアルを見直した方も多いのでは。
恐怖のため体が動かなくなってしまったアルミン・アルレルト(CV:井上麻里奈)。彼の前にも巨人が迫り、なすすべもなく口のなかへ……。メインキャラクターのアルミンも食われてしまうのか!? と思いきや、飲み込まれる寸前に負傷したエレンがアルミンを引きずり出し、代わりに巨人に食われてしまいます。エレンの巨人に対する恐ろしいまでの負の執着が、「巨人化」への引き金になります。
3.戦いのあと、顔を食われたマルコの亡骸
巨人化したエレンが大岩で壁の穴をふさぎ、巨人の脅威を退けることに成功。その後、トロスト区では、遺体の処理が行われます。そこで104期生のジャン・キルシュタイン(CV:谷山紀章)は、親友のマルコ・ボット(CV:逢坂良太)の亡骸を見つけます。マルコは顔を半分巨人に食われた状態でした。遺体の火葬が行われ、「もうどれがお前の骨か分かんなくなったよ……」とジャンは調査兵団への入団を決意します。実は、マルコの遺体には立体機動装置が付いていませんでした。トロスト区での攻防戦の最中、マルコは装備していたはずなのですが……。エレンやミカサといった超人たちに比べて”普通の人物”であったジャンという人物像と、トロスト区での悲劇の裏にあった凄惨なエピソードの伏線となる重要なポイントです。
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序盤でエレンたち人類の敵は知性がなく、人間を襲うだけの存在の巨人でした。エレンが復讐を誓う最凶の敵は「超大型巨人」。しかし、物語が進むにつれ、本当の敵の正体が明らかになっていきます。壮大な物語に散りばめられた数え切れないほどの伏線、そして予想を裏切る展開。ファイナルシーズンで全ての謎が解けたとき、私たちは『進撃の巨人』をどんな作品だと感じるのでしょうか。完結を期待して待ちましょう。
(マグミクス編集部)