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魔法少女アニメの先駆け『魔法使いサリー』 大ヒット支えたのは強烈な「脇役」の存在?

日本初の女の子向けアニメ『魔法使いサリー』は、魔法少女ブームの先駆けでもある記念碑的作品です。主人公のサリーちゃんは魔法の力で子供たちを夢中にさせましたが、魅力的なサブキャラたちも忘れられません。なかでも親友のよっちゃんは、昭和の子供を代表するような身近な存在で、サリーちゃん人気をひっぱってくれました。

魔法少女ブームはここから始まった

「魔法使いサリー」DVD-BOX(ユニバーサルミュージック)
「魔法使いサリー」DVD-BOX(ユニバーサルミュージック)

♪マハリ~ク マハ~リタ ヤンバラヤンヤンヤン

 ワンフレーズを聞くだけでワクワクした気分がよみがえってくるこの歌は、今から54年前の1966年12月に始まったアニメ『魔法使いサリー』の主題歌です。日本初の女の子向けアニメで、その後続々と作られた魔法少女ものの先駆けとなりました。

 原作は“マンガの鉄人”と称され、「鉄人28号」や「三国志」などの大ヒット作で知られる横山光輝氏。2年にわたり109話放送された後も何度となく再放送され、1989年には再アニメ化もされるほど愛された大ヒット作品です。

 主人公のサリーちゃんは、魔法の国のお姫様。憧れの人間の世界に遊びにきて、小学5年生の女の子として人間界に住むことになりました。魔法で切り株を家にしたり、動物と話したり、時間を戻して泥棒を捕まえたりと、なんでも叶う魔法の力を見せてくれた、おちゃめでお転婆な女の子でした。

 テレビの前の子供たちは、かわいらしいサリーちゃんが繰り出す魔法に目を見張り、夢中になりました。学校の掃除の時間にはホウキにまたがり、甲高い声で「カブちゃん!いいかげんにしなさい!」などと口まねしながらサリーちゃんごっこをしたものです。

 主人公のサリーちゃん以外にも、インパクトの強いキャラクターが数多く登場したのも『魔法使いサリーちゃん』の魅力のひとつです。おなじく魔法の国からやってきて、いたずらばかりしている弟分のカブ。カブのせいでサリーちゃんや周りの人たちがトラブルに巻き込まれたことは数知れません。

 そして、2本の角が立ったような強烈な髪型が印象深いサリーちゃんのパパ。子供の頃にシャンプーで髪を逆立て「サリーちゃんのパパ!」と叫んだ人も多いでしょう。とんねるずの石橋貴明さんも持ちネタにしていましたね。なかでもサリーちゃん人気を支えた立役者といえば、よっちゃんの愛称で呼ばれた親友のよし子ちゃん。よっちゃんはサリーちゃんとは対照的に〈昭和の子供〉を代表する、いわばテレビの前の子供たちの分身的な存在だったのです。

【画像】見た目からして個性的だった? サリーちゃんの周りを固めるキャラクターたち(5枚)

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