【漫画】落ち込んだ客「ハッピーに…」店員が勧めた意外な映画に「分かる」「深い!」
レンタル店に訪れたある男性は、すごく落ち込んでいました。男性が店員に「観たらハッピーになれるような明るい映画ありますか?」とたずねたところ、店員が「おすすめです」と渡したのは……。まるいがんもさんの創作マンガに共感が集まっています。
落ち込んだ時に観るおすすめの映画とは?

レンタル店に訪れたある男性は、すごく落ち込んでいました。男性が店員に「観たらハッピーになれるような明るい映画ありますか?」とたずねたところ、店員が「おすすめです」と渡したのは……。
まるいがんもさん(@kenihare)による創作マンガ『落ち込んだ時に観る映画』がTwitterで公開されました。落ち込んだ時には明るくなりたいと考えるものですが、店員が勧めた意外な映画に、読者から「よく分かる」「深い」などの声があがりました。また、作中では映画の具体的なタイトルは明かされていないため、どの映画か予想する読者も見られました。
作者のまるいがんもさんに、お話を聞きました。
ーー『落ち込んだ時に観る映画』のエピソードをマンガに描こうと思ったきっかけはありましたか?
きっかけというのは特にないんです。毎週日曜日は何か創作のマンガをTwitterで出そうと思って、日々ネタはメモしていて、それを考えている時にふと思いついたものです。ただ、これはあまりストーリーに悩まなかったですね。落ち込んだ時っておバカな映画やコメディっぽい映画を選んでしまうけど、実際そういう時に観てもあんまり響かないんだよなあ……と自分の場合で過去に思ったことを思い出してストーリーを考えました。
ーーまるいがんもさんも、落ち込んだ時は映画を観ますか? 他に落ち込んだ時にすることがあれば教えてください。
映画を観ます。ただ特別に暗い映画というわけでもなく、何も考えずピンときた映画を選びます。他にはマンガや本を読みます。これも特別何かジャンルを絞って、というわけではないですね。落ち込んだ時って何だかんだで、たぶん一番は”時間薬”というか、時間が解決してくれると思っているので、そのための行動です。何か救いのようなものを得ようというよりかは、時間をつぶしているという感覚に近いと思います。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
特にこれが! っていうのはないのですが、皆さんが「これは○○○○の映画かな?」「私は落ち込んだ時は○○○○の映画だな~」とコメントしてくれていたのがありがたく興味深かったです。そしてだいたいその暗い、落ち込むと認識されている映画、僕は観てたんです……。

ーー最近投稿されたマンガで、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか? また、人とのふれあいを繊細に描写した作品を多く発表なさっていますが、そういったテーマで描きたいという思いがおありなのでしょうか。
母方の実家に遊びに行ったエピソードは個人的に気に入っています。祖母が亡くなって一周忌の時の話なんですが、兄弟3人で近所をぶらぶらしたんですよね。母方の実家を小学生の頃は毎年夏に訪れ、この見知らぬ土地をわいわいと探検していました。そんな思い出を話しながら、いい歳になった兄弟3人で歩いたのはなぜか新鮮でした。ただ、1ページに無理に入れた感じがあるので、もうちょい長く、4ページくらいで描いた方がより伝わったかなとは思っています。
もうひとつ、『山田が自分で髪を切る理由』もわりと好きです。僕自身、高校を卒業した時って普通の日みたいにあっさりで特別な思い出はないんです。あの時みんなそれぞれに何か特別な感情があったのかな~なんて想像して描きました。
やはりいわゆるヒューマンドラマと呼ばれるものが好きで惹かれるんです。生きていたら現実ってやっぱりいろいろあって、そこにはいろんな人のいろんな感情があって。もちろん自分以外のことは分からないんですが、そんな感情を残す作品がマンガに限らず好きですね。僕もそれをマンガで表現し、誰かの気持ちに残ってくれればありがたいな、とは思っています。
ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
原動力……。何でしょうかね……。毎日描いている1ページマンガは、もちろんコメントや反応はありがたいのですが、自分の日記のような感覚で時間をかけず描いていて、特に深くは考えておらずで……。しいて言えば、単純に描けば描くほどマンガがうまくなる(はず)という希望を信じているのが原動力でしょうか。
●まるいがんもさん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)